烏川上流砂防堰堤とは

烏川上流砂防堰堤は、群馬県高崎市倉渕町川浦の烏川の最上流にある昭和26年(1951年)建設の重力式コンクリート造の砂防堰堤で、平成18年(2006年)8月3日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「からすがわじょうりゅうさぼうえんてい」。鼻曲山を水源とする烏川の最上流の狭窄部に位置する(文化庁)。

文化庁の記録では、重力式コンクリート造堰堤、堤長67メートル、堤高18メートル。登録番号は10-0171である。国土交通省利根川水系砂防事務所が管理している。

烏川の砂防

国土交通省利根川水系砂防事務所によれば、烏川の上流部は明治43年(1910年)や昭和10年(1935年)の大災害を受け、これを機に砂防対策が講じられた。さらに上流部に堆積した岩屑の流出を防ぐため、烏川本流の最上流部に昭和26年(1951年)に建設されたのがこの堰堤である。

工事には対日米国援助見返り資金が導入され、約1年の工期で完成させるために多くの先端技術が用いられたことが知られている。築後半世紀を超えた現在も、烏川流域の防災の要として重要な役割を担っている(利根川水系砂防事務所)。

登録有形文化財としての価値

烏川上流砂防堰堤は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、大規模な越流式の堰堤で、渓谷に回復された緑の中に雄大な水景を生み出していると評価している。

利根川水系砂防事務所によれば、国土交通省が管理する高さ15メートル以上の練石積みの大規模な堰堤は、群馬県内に5基しかない。

見どころ

烏川上流砂防堰堤は岩盤の上に築かれ、表面を間知石の谷積みとしている(文化庁)。利根川水系砂防事務所によれば、本体は粗石コンクリートで、表面は矢羽小谷積みの練石積み、天端は張石で仕上げている。

水が堤の上を越えて流れ落ちる越流式の堰堤で、石積みの面を水が落ちる姿が渓谷の景観をつくっている(文化庁)。

見学について

利根川水系砂防事務所によれば、堰堤を望める小さな園地が整備されている。所在地は高崎市倉渕町川浦。堰堤や川に近づく場合は増水に十分注意したい。

Q&A

Q烏川上流砂防堰堤はいつ造られましたか?
A昭和26年(1951年)です(文化庁)。
Q烏川上流砂防堰堤の規模は?
A堤長67メートル、堤高18メートルの重力式コンクリート造堰堤です(文化庁)。
Q烏川上流砂防堰堤はなぜ造られたのですか?
A明治43年や昭和10年の大災害を受け、上流部に堆積した岩屑の流出を防ぐためです(利根川水系砂防事務所)。
Q烏川上流砂防堰堤の表面の仕上げは?
A間知石の谷積み(矢羽小谷積みの練石積み)で、天端は張石です(文化庁、利根川水系砂防事務所)。
Q烏川上流砂防堰堤が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成18年(2006年)8月3日です。

基本情報

名称烏川上流砂防堰堤(からすがわじょうりゅうさぼうえんてい)
所在地群馬県高崎市倉渕町川浦
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成18年(2006年)8月3日登録
員数1基
寸法重力式コンクリート造堰堤、堤長67メートル、堤高18メートル
所有者国(国土交通省)
公開状況堰堤を望む園地あり

参考文献

烏川上流砂防堰堤(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005565
登録有形文化財(利根川水系砂防事務所)
https://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/tonesui00003.html

最終更新日: 2026.10.08