水琴亭とは

水琴亭は、群馬県高崎市吉井町岩崎にある、昭和10年(1935年)に東京・井の頭に香道家吉田露香の邸宅として建てられ、平成2年(1990年)に移築された数寄屋建築で、平成13年(2001年)8月28日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「すいきんてい」。設計は数寄屋建築の大家・仰木魯堂である(文化庁)。

文化庁の記録では、木造2階建、瓦葺、建築面積158平方メートル。登録番号は10-0078で、所有者は社会福祉法人幹の会である。

香道家の邸宅から吉井へ

文化庁の解説によれば、水琴亭は入母屋造・桟瓦葺の木造2階建の主屋(広間茶室)と、実業家で茶人の松永安左衛門が命名した3畳台目の茶室「而生庵」から成る。東京・井の頭で香道家の邸宅として建てられたのち、吉井町に移された。

環境省(当時環境庁)が平成8年(1996年)に選んだ「残したい“日本の音風景100選”」には、「水琴亭の水琴窟」が選ばれている。手を洗った水が穴から滴となって落ち、琴のような音を出すように工夫された水琴窟で、環境省の紹介では、高崎芸術短期大学・高崎保育専門学校の構内にある約4,000坪の日本庭園「水琴亭」の中にあるとされる。

登録有形文化財としての価値

水琴亭は「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁の解説は、数寄屋建築の大家である仰木魯堂の設計になる数少ない現存作品のひとつとして貴重であると評価している。

見どころ

水琴亭の主屋は入母屋造・桟瓦葺の木造2階建で、広間の茶室を備える。あわせて松永安左衛門が名付けた3畳台目の小間の茶室「而生庵」が付く(文化庁)。

庭園の水琴窟は、蹲踞(つくばい)からあふれた水が地中の甕に落ちて共鳴する仕掛けで、庭の景色に溶け込んでいる(環境省)。

見学について

環境省の音風景100選の紹介では、水琴亭の庭園は地域に開放され、入園無料で毎日9時から17時(年末年始は休み)に水琴窟の音を聞けると案内されているが、現在の公開状況は公的な案内で確認できなかった。訪れる際は事前に確認したい。所在地は高崎市吉井町岩崎2229。

Q&A

Q水琴亭はいつ建てられましたか?
A昭和10年(1935年)に東京・井の頭で建てられ、平成2年(1990年)に移築されました(文化庁)。
Q水琴亭を設計したのは誰ですか?
A数寄屋建築の大家・仰木魯堂です。現存する数少ない作品の一つです(文化庁)。
Q「而生庵」とは何ですか?
A松永安左衛門が命名した3畳台目の茶室です(文化庁)。
Q水琴亭の水琴窟は有名ですか?
A環境省の「残したい“日本の音風景100選”」に「水琴亭の水琴窟」として選ばれています(環境省)。
Q水琴亭が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成13年(2001年)8月28日です。

基本情報

名称水琴亭(すいきんてい)
所在地群馬県高崎市吉井町岩崎2229
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成13年(2001年)8月28日登録
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積158平方メートル
所有者社会福祉法人幹の会
公開状況現在の公開状況は要確認

参考文献

水琴亭(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002213
残したい“日本の音風景100選”(環境省、PDF)
https://www.env.go.jp/content/900400154.pdf
残したい日本の音風景100選(環境省)
https://www.env.go.jp/air/life/nihon_no_oto/

最終更新日: 2026.10.10