奥家住宅(広島県双三郡吉舎町)とは:江戸後期の当地方を代表する庄屋の屋敷

奥家住宅(広島県双三郡吉舎町)(おくけじゅうたく)は、広島県三次市吉舎町にある江戸時代末期に庄屋を務めた奥家の住宅で、主屋が昭和53年(1978年)1月21日に重要文化財に指定された。

文化庁によると、主屋は天明8年(1788年)の建築で、江戸時代後期の当地方を代表する民家である。のちに、主屋の背面に建つ土蔵と土地も追加して指定された。

三次市によると、奥家は丹波国の武士の出身とされ、天正年間の頃にこの地方に移り住み、宝永年間に現在地に屋敷を構えた。屋号を「岡垣内」とする。

奥家住宅(広島県双三郡吉舎町)の屋敷構成

文化庁の詳細解説によると、屋敷は吉舎町を南北に流れる馬洗川の左岸の高台にあり、南を正面とする。敷地のほぼ中央に主屋を南向きに建て、背面に土蔵を接続する。敷地の南面中央に表門を構え、表門から西へ土塀を巡らせ、西側には牛小屋、勝手口門、物置と漬物小屋を配して屋敷の境とする。

土蔵は主屋の背面に建つ内蔵形式の土蔵で、棟札や普請文書から文化9年(1812年)の建築と分かる。主屋の周りには明治前期にさかのぼる附属建物も残る。

奥家住宅(広島県双三郡吉舎町)の見どころ

三次市によると、接客のためのザシキは杉の面皮柱を用いた数寄屋風のつくりとしながら、内法に長押を巡らせて格式を保つ。縁を介して望む南庭も優れた景観である。一方、土間の上には太い小屋梁が五重に組まれている。背面の土蔵は入口が主屋の中の板間に面した内蔵形式で、農家でありながら内蔵をもつのは、この地方では珍しい。

文化庁は、中国地方の山間部における上層農家の屋敷構成を伝える希少な遺例としている。

奥家住宅(広島県双三郡吉舎町)の見学方法

見学の条件は三次市教育委員会社会教育課(0824-62-6191)に確かめたい。

Q&A

Q奥家住宅はいつ重要文化財に指定されましたか?
A主屋が昭和53年(1978年)1月21日に指定され、のちに土蔵と土地が追加指定されました。
Q奥家住宅の主屋はいつ建てられたのですか?
A天明8年(1788年)です。
Q奥家とはどんな家ですか?
A丹波国の武士の出身とされ、江戸時代末期には庄屋を務めた家です。
Q奥家住宅の土蔵の特徴は?
A入口が主屋の中に面した内蔵形式で、この地方の農家では珍しいものです。
Q奥家住宅の見どころは?
A数寄屋風のザシキと南庭、土間の上に五重に組まれた小屋梁です。

基本情報

名称奥家住宅(広島県双三郡吉舎町)(おくけじゅうたく)
所在地広島県三次市吉舎町敷地634番地
指定区分重要文化財(建造物)
指定年昭和53年(1978年)1月21日指定
員数主屋・土蔵・土地
寸法文化庁データベースに記載なし
所有者文化庁の記録に記載なし
公開状況見学は三次市に要確認

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「奥家住宅」土蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/00004920
文化遺産オンライン「奥家住宅 土蔵」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/284616
三次市「奥家住宅」
https://www.city.miyoshi.hiroshima.jp/soshiki/49/3520.html

最終更新日: 2026.09.29

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