白鶴美術館本館とは

白鶴美術館本館は、兵庫県神戸市東灘区住吉山手にある昭和9年(1934年)の美術館の展示棟で、平成11年(1999年)11月18日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「はくつるびじゅつかんほんかん」。

文化庁の記録では、鉄筋コンクリート造2階建、銅板葺で、建築面積526平方メートル。登録番号は28-0057である。

文化庁の解説文は構造を鉄骨鉄筋コンクリート造と書いており、構造欄の表記とはそろっていない。

高台に南面する和風の展示館

白鶴美術館本館は、住吉川の右岸に広がる傾斜地のうち高台の側に、南を正面にして建つ(文化庁)。白鶴酒造の7代目嘉納治兵衛が集めた美術品を公開するための建物で、竹中工務店が設計と施工を手がけ、設計の担当は鷲尾九郎とされる。

構造は近代のコンクリートでありながら、外観は寺院建築を思わせる和風にまとめられ、文化庁はこれを純和風建築と呼んでいる。美術館の公式サイトは、東洋と西洋、伝統と近代を融け合わせた本館が、戦災や大震災を経ても開館当時の姿をとどめていると紹介している。

登録有形文化財としての価値

文化庁は白鶴美術館本館を「造形の規範となっているもの」として登録した。神戸新聞の取材に対し学芸員は、嘉納治兵衛が建物の外観だけでなく耐火と耐震を重く見て、美術品を守る場所となることを望んでいたと語っている。寺院建築風の姿と堅固な構造の組み合わせは、その考えをそのまま形にしたものといえる。

見どころ

白鶴美術館本館の屋根は銅板葺で、緑青を帯びた色合いが建物の印象を決めている(文化庁、神戸新聞)。神戸新聞によれば、展示室の大きな窓には展示品を自然光で見せたいという意図が込められ、照明器具や釘隠しには嘉納治兵衛の号「鶴翁」にちなむ鶴の意匠があしらわれている。

公式サイトも本館を、自然光が穏やかに満ちる空間として紹介している。作品を見ながら、窓から入る光の向きや、照明や金具に潜む鶴を探して歩くと、建物そのものの見方が変わる。

見学について

白鶴美術館本館は、春季展と秋季展の会期中に展示室として公開され、入館料が必要である(公式サイト)。本館では主に中国や日本の古美術を、新館では中東絨毯を展示する。館内の通路と階段にスロープはない。撮影の可否は公式の案内に記載がない。開館日・料金・行き方は白鶴美術館のページにまとめてある。

Q&A

Q白鶴美術館本館はいつ建てられましたか?
A昭和9年(1934年)です。同じ年の5月に美術館として開館しました(文化庁、公式サイト)。
Q白鶴美術館本館は誰が設計しましたか?
A竹中工務店の設計施工で、設計の担当は鷲尾九郎とされます(文化庁)。
Q白鶴美術館本館の構造と規模は?
A文化庁の構造欄では鉄筋コンクリート造2階建、銅板葺、建築面積526平方メートルです。解説文は鉄骨鉄筋コンクリート造としています。
Q白鶴美術館本館の中はいつ見学できますか?
A春季展と秋季展の会期中に、入館料を払って展示室として見学できます(公式サイト)。
Q白鶴美術館本館が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成11年(1999年)11月18日です(文化庁)。

基本情報

名称白鶴美術館本館(はくつるびじゅつかんほんかん)
所在地兵庫県神戸市東灘区住吉山手6-1-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成11年(1999年)11月18日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造2階建、銅板葺、建築面積526㎡
所有者公益財団法人白鶴美術館(文化庁の記録では財団法人白鶴美術館)
公開状況春季展・秋季展の会期中に公開(有料)

参考文献

白鶴美術館本館(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00001442
白鶴美術館本館(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/166752
白鶴美術館概要(白鶴美術館 公式サイト)
https://hakutsuru-museum.org/about/
ご利用案内(白鶴美術館 公式サイト)
https://hakutsuru-museum.org/guide/
わが町の文化財 白鶴美術館本館など(神戸新聞NEXT)
https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202205/sp/0015297314.shtml?pg=amp

最終更新日: 2026.11.05