一乗寺とは:西国三十三所第26番札所の法華山

一乗寺(いちじょうじ)は、兵庫県加西市坂本町にある天台宗の寺院で、承安元年(1171年)の三重塔が昭和27年(1952年)に国の国宝に指定され、本堂・護法堂・弁天堂・妙見堂・五輪塔が重要文化財に指定されている。山号は法華山。

加西市によると、寺記は孝徳天皇の白雉元年(650年)に法道仙人が金銅の聖観音を携えて渡来し、堂宇を建てたのが始まりと伝えるが、確かな証拠はない。西国三十三所の第26番札所で、本尊は聖観世音菩薩である。

西国三十三所札所会によると、孝徳・花山・後醍醐の三天皇の行幸が伝えられ、大永の兵火の後には赤松義祐が金堂を再建した。元和年間に焼けた金堂と鐘楼は、姫路藩主の本多忠政が再建している。

境内の6件

最も古いのは、相輪の伏鉢に承安元年(1171年)の刻銘がある三重塔で、加西市は兵庫県内に現存する最古の塔婆としている。本堂は寛永5年(1628年)の懸造の九間堂で、斜面に張り出して建つ。平成20年(2008年)に解体修理を終えた。

本堂の後方には小さな社殿が並ぶ。石段を登った丘の上に鎌倉時代後期の護法堂が建ち、丘の麓には室町時代中期の弁天堂と、それに接して室町時代後期の妙見堂がある。境内には元亨元年(1321年)10月17日の刻銘をもつ石造の五輪塔も残る。

寺宝も多く、加西市観光協会によると、絵画の絹本著色聖徳太子及天台高僧像が国宝に指定されている。

参拝と訪問

西国三十三所札所会によると、拝観時間は午前8時から午後5時、拝観料は500円。宝物館の入館は別途500円で、往復はがきかFAX(0790-48-3848)で事前予約が必要である。毎年4月4日と11月5日は定例の宝物拝観日(午前10時から午後3時)となっている。

駐車場は150台分あり、乗用車は300円。公共交通では姫路駅から「一乗寺経由 社行き」のバスで「一乗寺」下車。JR宝殿駅からタクシーで15分、車では山陽自動車道の加古川北インターチェンジから約5キロメートル(10分)である。問い合わせは金堂・納経所(0790-48-4000)。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「一乗寺三重塔」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2388
文化庁 国指定文化財等データベース「一乗寺本堂」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2393
文化庁 国指定文化財等データベース「一乗寺護法堂」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2391
文化庁 国指定文化財等データベース「一乗寺弁天堂」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2390
文化庁 国指定文化財等データベース「一乗寺妙見堂」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2389
文化庁 国指定文化財等データベース「一乗寺五輪塔」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2392
加西市「国宝 一乗寺三重塔」
https://www.city.kasai.hyogo.jp/soshiki/34/1685.html
西国三十三所札所会「第二十六番 一乗寺」
https://saikoku33.gr.jp/place/26
加西市観光協会「法華山一乗寺」
https://kanko-kasai.com/spot/culture/itijoji/

最終更新日: 2026.09.27

基本情報

名称一乗寺
所在地兵庫県加西市坂本町821-17
所有者一乗寺
指定国宝 1件・重要文化財 5件
座標34.85933, 134.81877