旧平安家住宅浴室とは

川西市郷土館(旧平安家住宅浴室)は、兵庫県川西市下財町にある大正7〜8年(1918〜1919年)建築の木造平屋建の湯殿で、平成9年(1997年)5月7日に国の登録有形文化財に登録された。主屋の背後に独立して建ち、平安家の人々が使った風呂場である。

屋根は切妻造の瓦葺で、建築面積は31平方メートル。住宅の一部屋としての浴室ではなく、主屋から離した別棟として建てられ、その一棟がそのまま登録されている点に旧平安家住宅浴室の珍しさがある。

浴室と脱衣室、そして渡り廊下

旧平安家住宅浴室の内部は、浴室と脱衣室の2つに分かれる。湯を使う場所と着替える場所を分けた、簡潔な間取りである。

主屋とは、瓦屋根を架けた渡り廊下でつながっている。主屋から雨に濡れずに湯殿まで歩けるようにした造りで、火と湯気を扱う建物を母屋から離しつつ、使い勝手は損なわない工夫といえる。

屋根の上の気抜き

旧平安家住宅浴室の屋根には、気抜きの小屋根が載っている。棟の上にもう一段小さな屋根をかぶせ、そのすき間から湯気や熱気を逃がす仕掛けである。

外から屋根を見上げると、本体の切妻屋根の上に小さな屋根が重なっているのが見える。風呂場であることを外観から言い当てられる、旧平安家住宅浴室を見分ける目印である。

旧平安家住宅浴室が登録された理由

旧平安家住宅浴室の登録基準は「造形の規範となっているもの」で、登録番号は28-0008である。平成9年(1997年)5月7日に、旧平安家住宅の他の13件とともに登録された。

文化庁は、全体に簡素な造りではあるものの、大正期の上層の町家の生活空間を知るうえで貴重な遺構と評価している。座敷や玄関のような見せる建物ではなく、日々の暮らしを支えた建物が残り、登録されていることに意味がある。

旧平安家住宅浴室の見学

旧平安家住宅浴室は川西市郷土館の旧平安家住宅の一角にあり、入館して見学できる。脱衣室や浴室の内部をどこまで見られるかは公式の案内で確かめられなかったので、受付で尋ねておきたい(2026年10月確認)。

主屋から続く渡り廊下と、屋根の上の気抜きの小屋根は、旧平安家住宅浴室を見るときにまず確かめたい部分である。撮影の可否も受付で確かめておきたい。開館日・入館料・行き方は川西市郷土館のページにまとめてある。

Q&A

Q旧平安家住宅浴室はどこに建っていますか?
A主屋の背後に独立して建ち、瓦屋根付きの渡り廊下で主屋とつながっています。
Q旧平安家住宅浴室の中はどうなっていますか?
A浴室と脱衣室の2つに分かれています。
Q旧平安家住宅浴室の屋根の小さな屋根は何ですか?
A湯気や熱気を逃がすための気抜きの小屋根です。
Q旧平安家住宅浴室はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成9年(1997年)5月7日に登録されました。登録番号は28-0008です。
Q旧平安家住宅浴室は見学できますか?
A川西市郷土館で旧平安家住宅とあわせて見学できます。内部をどこまで見られるかは受付で確かめてください(2026年10月確認)。

基本情報

名称川西市郷土館(旧平安家住宅浴室)
所在地兵庫県川西市下財町4-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成9年(1997年)登録
員数1棟
寸法建築面積31平方メートル(木造平屋建、瓦葺)
所有者川西市
公開状況公開(川西市郷土館、入館料300円)

参考文献

最終更新日: 2026.10.01