西尾家住宅水車・牛・鶏小屋とは
西尾家住宅水車・牛・鶏小屋は、兵庫県丹波篠山市大山上の西尾家住宅で旧山陰道を隔てた北向かいの敷地に建つ明治時代初期の木造平屋建の作業小屋で、平成16年(2004年)7月23日に登録有形文化財(建造物)に登録された。
桁行6間半、切妻造、桟瓦葺、平入の平屋建で、建築面積は65平方メートル。一つの建屋のなかに、東側の水車小屋と西側の牛・鶏小屋を収める。所在地は本屋敷の大山上699に対し、大山上694である。
文化庁の解説は、西尾家住宅水車・牛・鶏小屋を屋敷の全体の構成を知るうえで欠くことのできない存在としている。
登録の理由と価値
西尾家住宅水車・牛・鶏小屋は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」という基準で登録された。住まいと酒造場の建物が街道の南に集まるなかで、この小屋は街道の北側にあり、西尾家の暮らしを支えた農の仕事の場を伝えている。
水車で動力を得る小屋と、牛や鶏を飼う小屋が一棟にまとまった建物は、主屋や蔵とは別の、もう一つの生業の側面を示す。登録された11件のなかで、家畜と水車にかかわる建物はこの一棟だけである。
構造と見どころ
東の水車小屋
建屋の東側は水車小屋で、東の端に水車を設けていた。水車は水の流れで杵や臼を動かし、精米や製粉などに使われることが多いが、西尾家住宅水車・牛・鶏小屋の水車が何に使われたかを記した資料は確認できていない。
西の牛・鶏小屋
西側の牛・鶏小屋は、水車小屋よりも棟を高くつくり、南面に下屋を差し掛ける。牛は田畑の耕作や荷運びに、鶏は卵や肉のために飼われたと考えられる。
平入の長い建屋
建屋は棟と平行な長い側を正面とする平入で、桁行は6間半ある。東と西で棟の高さが変わるため、外から見ても二つの用途の区切りがわかる。
見学について
西尾家住宅水車・牛・鶏小屋は個人の建物で、内部の公開や見学受付の案内は2026年10月時点で確認できない。
敷地の南の辺、つまり街道側には水車・牛・鶏小屋門及び塀が延びており、旧山陰道からは塀越しに建屋の屋根を見ることになる。敷地内には立ち入らないこと。
Q&A
- 西尾家住宅水車・牛・鶏小屋はいつ建てられましたか?
- 明治時代初期の建築とされます。平成16年(2004年)7月23日に登録有形文化財に登録されました。
- 西尾家住宅水車・牛・鶏小屋はどこにありますか?
- 西尾家の本屋敷(大山上699)から旧山陰道を隔てた北向かいの敷地(大山上694)に建っています。
- 西尾家住宅水車・牛・鶏小屋はどんな建物ですか?
- 桁行6間半、切妻造・桟瓦葺・平入の平屋建で、東側を水車小屋、西側を牛・鶏小屋とします。東の端に水車を設けていました。
- 西尾家住宅水車・牛・鶏小屋の水車は何に使われましたか?
- 水車は精米や製粉などに使われることが多いものの、この水車の用途を記した資料は確認できていません。
- 西尾家住宅水車・牛・鶏小屋は見学できますか?
- 内部公開の案内は2026年10月時点でありません。旧山陰道から塀越しに屋根を見ることになります。
基本情報
| 名称 | 西尾家住宅水車・牛・鶏小屋(にしおけじゅうたくすいしゃ・うし・とりごや) |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県丹波篠山市大山上694 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成16年(2004年)7月23日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、瓦葺、建築面積65平方メートル |
| 所有者 | 個人(文化庁データベースの所有者欄は空欄) |
| 公開状況 | 非公開(旧山陰道から塀越しに) |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「西尾家住宅水車・牛・鶏小屋」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004283
- 文化遺産オンライン「西尾家住宅水車・牛・鶏小屋」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/184193
最終更新日: 2026.10.08