敷地の西辺北端に並ぶ2つの蔵
田近家住宅道具蔵及び油蔵は、兵庫県尼崎市西昆陽にある田近家住宅の敷地西辺に建つ一続きの土蔵で、江戸時代後期に建てられ、平成21年(2009年)4月28日に国の登録有形文化財に登録された(登録番号28-0388)。田近家住宅で登録された5棟のなかでもっとも古い。
田近家住宅道具蔵及び油蔵は、敷地の西辺の北端から南へ、道具蔵、油蔵の順に並ぶ。油蔵の南には米蔵が続き、3つの蔵が西側の水路沿いの通りに面して一列をなしている。
棟の高さを違えた道具蔵と油蔵
道具蔵と油蔵はどちらも南北に棟を通した切妻造の本瓦葺で、油蔵のほうが棟を低くしている。道具蔵は桁行6.9メートル、梁間3.9メートルの2階建ての土蔵、油蔵は桁行3.9メートル、梁間3.9メートルの平屋建ての土蔵で、油蔵の内部は南寄りの半間を間仕切っている。2棟を合わせた建築面積は55平方メートル。
外壁は石積みの基礎の上に竪板張を高く立ち上げ、上部を漆喰で仕上げる。下半分を覆う板と上の白壁が帯のように分かれ、2階建てから平屋へ屋根が一段下がるところで、その帯の高さも変わる。
蔵の並びの起点
文化庁は南隣の米蔵の解説で、米蔵が田近家住宅道具蔵及び油蔵と連続して建ち、棟の高さや竪板の高さ、窓の位置を違えることで、重厚で変化のある通りの景観をつくっていると述べている。北端に立つこの蔵は、その並びの起点にあたる。
尼崎市が田近家住宅の紹介に掲げている写真も、この道具蔵及び油蔵を北西側から写したものである。
なお、名称にある「油」が何の油を指すのかは、文化庁の記録にも尼崎市の紹介にも示されていない。
見学について
田近家住宅道具蔵及び油蔵は敷地の西辺にあり、外観は西側の通りから見られる。尼崎市の写真と同じく北西の側から眺めると、2階建ての道具蔵から平屋の油蔵へ屋根が一段下がる構成がつかみやすい。内部は公開されていない。
田近家住宅の成り立ちや外から見られる範囲、行き方は田近家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 田近家住宅道具蔵及び油蔵はどこにありますか?
- 兵庫県尼崎市西昆陽の田近家住宅の敷地で、西辺の北端に建っています。南には米蔵が続きます。
- 田近家住宅道具蔵及び油蔵はいつ登録有形文化財に登録されましたか?
- 平成21年(2009年)4月28日に登録されました。登録番号は28-0388で、年代は江戸時代後期とされ、田近家住宅の5棟でもっとも古い建物です。
- 田近家住宅道具蔵及び油蔵の大きさは?
- 道具蔵は桁行6.9メートル、梁間3.9メートルの2階建て、油蔵は桁行3.9メートル、梁間3.9メートルの平屋建てです。建築面積は合わせて55平方メートルです。
- 田近家住宅道具蔵及び油蔵の外観の特徴は?
- 石積みの基礎の上に竪板を高く張り、上部を漆喰で仕上げています。油蔵は道具蔵より棟を低くしています。
- 田近家住宅道具蔵及び油蔵は見学できますか?
- 外観は西側の通りから見られますが、内部は公開されていません。
基本情報
| 名称 | 田近家住宅道具蔵及び油蔵 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県尼崎市西昆陽3-350 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物)、登録番号28-0388 |
| 指定年 | 平成21年(2009年)4月28日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 土蔵造2階一部平屋建、瓦葺、建築面積55平方メートル |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 非公開(個人住宅) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)— 田近家住宅道具蔵及び油蔵
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00007652
- 文化遺産オンライン — 田近家住宅道具蔵及び油蔵
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/120524
- 尼崎市公式ホームページ — 田近家住宅(たぢかけじゅうたく)
- https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/manabu/bunkazai_0/1028308/1028313/1028788.html
最終更新日: 2026.10.04