都萬神社末社稲荷神社とは:伊勢宮の西に建つ小さな一間社

都萬神社末社稲荷神社は、鹿児島県曽於郡大崎町假宿にある都萬神社の境内に建つ大正5年(1916年)の末社社殿で、平成21年(2009年)に国の登録有形文化財に登録された。

文化庁の登録記録によると、都萬神社末社稲荷神社は末社伊勢宮の西に南を向いて建つ、小規模な一間社である。屋根は流造で銅板葺、建築面積はわずか1.1平方メートル。平成17年(2005年)に改修を受けている。

登録の理由:本殿と同じ形の蟇股

都萬神社末社稲荷神社の登録番号は46-0089、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。本殿・拝殿・ほかの末社3棟とともに、平成21年(2009年)11月2日に登録された。

文化庁が注目するのは細部の一致である。正面の中備に置かれた蟇股は本殿などと同じ形につくられ、そこに大正の再建の経緯が陰刻されている。小さな末社でありながら、本殿と同じ意匠の系統で、同じ時期に建てられたことを自ら示す社殿といえる。

見どころ:長押と雲紋風の木鼻

円柱を切目長押と内法長押で固め、頭貫を通す。柱の上に突き出す木鼻には、雲の文様のような絵様が彫られている。軒は二軒の繁垂木で、一間社の規模に対して手の込んだつくりである。

正面の蟇股は近づいて見たい。刻まれた文字が大正の再建を伝えている。末社の並びのなかで、西隣の伊勢宮や東側の本殿と見比べると、蟇股の形が揃っていることが分かる。

都萬神社末社稲荷神社の見学について

都萬神社末社稲荷神社は境内にあり、参拝の際に外から見ることができる。社殿の中に入ることはできない。建物が小さく、蟇股の陰刻も細かいので、社殿に触れずに正面から見るようにしたい。

境内への行き方と参拝の条件は、都萬神社のページにまとめてある。

Q&A

Q都萬神社末社稲荷神社とはどのような建物ですか?
A都萬神社の境内で末社伊勢宮の西に建つ、大正5年(1916年)の小規模な一間社です。屋根は流造・銅板葺で、建築面積は1.1平方メートルです。
Q都萬神社末社稲荷神社はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成21年(2009年)11月2日に登録されました。登録番号は46-0089です。
Q都萬神社末社稲荷神社の見どころは?
A正面の蟇股です。本殿などと同じ形につくられ、大正の再建の経緯が陰刻されています。雲紋風の絵様を施した木鼻も見どころです。
Q都萬神社末社稲荷神社は改修されていますか?
A文化庁の記録では、平成17年(2005年)に改修を受けています。
Q都萬神社末社稲荷神社の中に入れますか?
A入ることはできません。境内から外観を見ることができます。

基本情報

名称都萬神社末社稲荷神社(つまじんじゃまっしゃいなりじんじゃ)
所在地鹿児島県曽於郡大崎町假宿字西迫1589
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成21年(2009年)11月2日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、銅板葺、建築面積1.1平方メートル
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況境内から外観を見られる。社殿内は非公開

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「都萬神社末社稲荷神社」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007944
文化庁 国指定文化財等データベース「都萬神社本殿」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007941
鹿児島県神社庁「都萬神社」
https://www.kagojinjacho.or.jp/shrine-search/area-oosumi/%E5%A4%A7%E5%B4%8E%E7%94%BA/933/

最終更新日: 2026.09.27