朝倉神社本殿とは
朝倉神社本殿は、高知県高知市朝倉の赤鬼山の南東麓にある朝倉神社の本殿で、土佐藩2代藩主山内忠義が明暦3年(1657年)に再建し、昭和24年(1949年)2月18日に国の重要文化財に指定された。読みは「あさくらじんじゃほんでん」。JR朝倉駅の西北約1キロメートルにある(文化庁、高知市)。
文化庁の記録では、桁行三間、梁間二間、一重、切妻造、向拝一間、軒唐破風付き、こけら葺。所有者は朝倉神社である(高知市)。
土佐の古社と山内忠義の再建
高知市によれば、朝倉神社は「土佐国風土記」の逸文にも見える古社で、延喜式内社でもある。本殿の創建と沿革は明らかでないが、現在の本殿は2代藩主山内忠義が明暦3年(1657年)に再建したもので、工事は同年2月16日に始まり、8月に完成した。
高知市は、再建の年代は記録のとおり明暦3年としても、建築の様式と手法はそれより古いといわれ、その理由として、土佐が遠隔の地であったため中央の文化が早く伝わらなかったのではないかと考えられていると紹介している。
重要文化財としての価値
朝倉神社本殿は昭和24年(1949年)に重要文化財に指定された。高知県教育委員会は、切妻屋根の正面に唐破風を付けた一間の向拝をもつ珍しい形式で、建築の技法が整い、彫刻も堅実で古さがあり、彩色も巧みに処理された秀麗な建築と評価している。
外陣と外部は全体に彩色を施し、県内でもほかにない華麗絢爛な建築とされる(高知県教育委員会)。
見どころ
朝倉神社本殿は三間社の切妻造で、正面に軒唐破風の付いた一間の向拝を設ける。棟には3個の置千木と5本の鰹木を載せる。三方に縁を廻らし、正面一間に5段の木階を組んで登り高欄を付け、柱はすべて円柱である(高知市)。
内部は中央の柱筋で内陣と外陣に分かれ、天井は通肘木で3間に仕切られて天人舞楽の図が描かれている(高知市)。高知県教育委員会によれば、斗栱や木鼻には繧繝彩色、蟇股や手挟などには極彩色、脇障子や壁板には絵画を施し、高欄や建具は漆塗りで、随所に金鍍金の飾金物を配している。
参拝について
朝倉神社本殿は朝倉神社の境内にある。本殿内部の拝観についての公的な案内は見当たらなかった。所在地は高知市朝倉、問い合わせは高知市民権・文化財課(電話088-832-7277)。なお、高知市は平成5年(1993年)に本殿の修理工事報告書を刊行している(奈良文化財研究所 全国遺跡報告総覧)。
Q&A
- 朝倉神社本殿はいつ建てられましたか?
- 2代藩主山内忠義が明暦3年(1657年)に再建しました。工事は2月16日に始まり8月に完成しています(高知市)。
- 朝倉神社本殿の形式の特徴は?
- 切妻造の正面に唐破風の付いた一間の向拝をもつ珍しい形式です(高知県教育委員会)。
- 朝倉神社本殿の内部はどうなっていますか?
- 内陣と外陣に分かれ、天井に天人舞楽の図が描かれています(高知市)。
- 朝倉神社はどんな神社ですか?
- 「土佐国風土記」逸文にも見える古社で、延喜式内社です(高知市)。
- 朝倉神社本殿が重要文化財に指定されたのはいつですか?
- 昭和24年(1949年)2月18日です。
基本情報
| 名称 | 朝倉神社本殿(あさくらじんじゃほんでん) |
|---|---|
| 所在地 | 高知県高知市朝倉 |
| 指定区分 | 重要文化財(建造物) |
| 指定年 | 昭和24年(1949年)2月18日指定 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 桁行三間、梁間二間、一重、切妻造、向拝一間、軒唐破風付、こけら葺 |
| 所有者 | 朝倉神社 |
| 公開状況 | 神社境内(本殿内部の拝観の公的案内なし) |
参考文献
- 朝倉神社本殿(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3434
- 文化財情報 重要文化財 建造物 朝倉神社本殿(高知市)
- https://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/90/cas-state-1100600.html
- 朝倉神社本殿(高知県教育委員会文化財課)
- https://www.kochinet.ed.jp/bunkazai/details/110-1/110-1-07.htm
- 重要文化財朝倉神社本殿修理工事報告書(全国遺跡報告総覧)
- https://sitereports.nabunken.go.jp/137797
最終更新日: 2026.10.08