五藤家住宅板塀とは

五藤家住宅板塀は、高知県安芸市土居の安芸城跡にある五藤家の屋敷で、主屋の北東隅から納屋までをつなぐ明治29年(1896年)の木造の板塀で、平成20年(2008年)に国の登録有形文化財に登録された。建物ではなく「その他工作物」として登録されている。

高さは1.8メートル、延長は5.0メートル。主屋の北東隅にある玄関の脇から北へ延び、納屋の下屋の袖壁に取り付いて終わる。

つくりと登録の理由

五藤家住宅板塀は、目板を打った竪板の壁で、頂部に瓦を載せる。竪板の継ぎ目に細い目板を重ねて隙間をふさぐ目板張りは、風雨の強いこの土地で板塀を長持ちさせるための仕様である。南寄りには、片引きの竪舞良戸(舞良戸)を建てた潜戸がある。

文化庁の解説は、主屋と納屋に連なって上質な屋敷景観をつくる点を評価している。延長5.0メートルの短い塀だが、これがあることで主屋と納屋が一つの壁面としてつながり、屋敷の北東側が閉じられる。登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

見どころ

五藤家住宅板塀は、主屋の玄関の前から北を向いて見るとよい。玄関脇から始まった塀が、瓦を載せた頂部の線を保ったまま納屋の袖壁にぶつかる。塀の高さ1.8メートルは人の背丈ほどで、向こう側の中庭は見えない。

潜戸の舞良戸にも目を留めたい。竪の桟を細かく並べた片引きの戸で、竪板を並べた塀の中に小さな出入口が仕込まれている。

見学方法

五藤家住宅板塀は、五藤家安芸屋敷の主屋の北東隅、玄関の脇にある。屋敷への入場は無料で、塀は主屋の前から見ることができる。

Q&A

Q五藤家住宅板塀の大きさはどれくらいですか?
A高さ1.8メートル、延長5.0メートルです。主屋の北東隅の玄関脇から北へ延び、納屋の袖壁につながります。
Q五藤家住宅板塀はいつ造られましたか?
A文化庁の登録資料では明治29年(1896年)で、主屋と同じ年です。
Q五藤家住宅板塀が登録有形文化財になった理由は?
A主屋と納屋をつなぎ、一続きの上質な屋敷景観をつくっている点が評価されました。登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」です。
Q五藤家住宅板塀はどこにありますか?
A五藤家安芸屋敷の主屋の北東隅、玄関の脇から北へ延びています。北の端は納屋の下屋の袖壁につながります。
Q五藤家住宅板塀の潜戸はどんなものですか?
A塀の南寄りに設けた小さな出入口で、片引きの竪舞良戸が建てられています。

基本情報

名称五藤家住宅板塀
所在地高知県安芸市土居土居跡955
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成20年(2008年)3月7日登録
員数1棟
寸法木造、瓦葺、高さ1.8メートル、延長5.0メートル
所有者安芸市
公開状況公開(五藤家安芸屋敷として午前9時から午後5時、月曜休館、入場無料)

参考文献

五藤家住宅板塀(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00006943
安芸市土居廓中伝統的建造物群保存地区(安芸市)
https://www.city.aki.kochi.jp/life/dtl.php?hdnKey=1381
安芸市五藤家安芸屋敷条例(安芸市例規集)
https://www.city.aki.kochi.jp/reiki/reiki_honbun/o304RG00000834.html

最終更新日: 2026.09.26