旧天草教育会館とは:教員たちの拠出金で建てられた洋風建築

旧天草教育会館(きゅうあまくさきょういくかいかん)は、熊本県天草市船之尾町にある昭和初期の洋風の教育会館で、本館と正門及び塀の2件が平成18年(2006年)3月27日に登録有形文化財に登録された。

文化庁の記録では、本館と正門及び塀はいずれも昭和9年(1934年)の建築で、所有者は天草市である。天草市と天草文化交流館は、本館の完成を昭和10年(1935年)3月20日としている。

天草文化交流館によると、熊本県教育会天草郡支部会の会員800余名が2年半にわたって拠出した12,000円と、各町村の有志の寄付金4,000円で建てられた。

本館と門・塀

文化庁によると、本館は敷地の北西に北を向いて建つ。桁行10間、梁間7間の規模の切妻造、桟瓦葺の木造2階建てで、東側と西側に階段室が付く。外壁は1階を下見板張り、2階をモルタル塗りとする。陸屋根の庇を張り出した玄関ポーチや、欄間窓付きの引き違い窓からなる正面、東側の外壁の丸窓などが特徴的である。本館の建築面積は271平方メートルである。

正門と塀は、本館の玄関ポーチの柱の台座と一体的な意匠で、統一的な外観をつくっている。

天草文化交流館によると、2階の大広間は室内に柱を設けない大空間とし、センターリングや黒板の上の漆喰仕上げなどに昭和初期の洋風建築の意匠が残る。天草観光協会によると、設計・施工は天草市(旧本渡市)出身の千原萬五郎である。

天草文化交流館としての活用

天草市によると、旧天草教育会館は天草を代表する洋風の建造物で、現在は「天草文化交流館」と名を変えて使われている。

天草観光協会によると、伝統工芸の体験や技術の継承を目的とした学習と交流の場として整備され、天草手まりや天草押絵、土人形、バラモン凧の製作体験などがある。

旧天草教育会館の見学方法

天草観光協会によると、天草文化交流館の開館時間は午前9時から午後5時で、休館日は月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、12月29日から1月3日である。駐車場は50台分ある。

天草空港から車で約25分。問い合わせは天草文化交流館(0969-27-5665)へ。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「旧天草教育会館本館」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005514
文化庁 国指定文化財等データベース「旧天草教育会館正門及び塀」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005515
天草市「国登録建造物」
https://www.city.amakusa.kumamoto.jp/list00789.html
天草文化交流館「天草文化交流館とは?」
https://hp.amakusa-web.jp/a0436/MyHp/Pub/Free.aspx?CNo=7
天草宝島観光協会「天草文化交流館」
https://www.t-island.jp/spot/459

最終更新日: 2026.09.28

基本情報

名称旧天草教育会館
所在地熊本県天草市船之尾町336-3
所有者天草市
指定登録有形文化財 2件
座標32.45725, 130.18655