大仙院とは:室町時代の方丈を伝える大徳寺の塔頭

大仙院(だいせんいん)は、京都府京都市北区紫野の大徳寺の塔頭で、永正10年(1513年)建立の本堂が昭和32年(1957年)に国宝に指定され、慶長19年(1614年)再建の書院も重要文化財に指定されている。

大仙院によると、永正6年(1509年)に大徳寺76世の古岳宗亘によって創建された。古岳は後柏原天皇や公家・武家の帰依を受け、天文5年(1536年)には後奈良天皇から正法大聖国師の号を受けた。

大仙院によると、茶の湯を大成した千利休が生前から親しく詣でたところとしても知られる。

本堂と書院

文化庁によると、本堂は永正10年(1513年)に建立されたことが棟札から分かる方丈で、室中、上間、下間の3列が各2室に分かれた6室からなる、禅宗方丈の最も典型的な構成である。玄関と棟札4枚も附として指定されている。

書院は慶長19年(1614年)に沢庵によって再建されたもので、文化庁は、大徳寺の塔頭の書院の遺構のうちでも簡素な意匠のものとしている。

大仙院によると、室町時代随一といわれる枯山水の庭園や、相阿弥、狩野元信、狩野之信ら室町時代の巨匠が手がけた襖絵も伝わる。

大仙院に伝わる逸話

大仙院によると、3世の古渓宗陳は、豊臣秀吉が醍醐の三宝院に庭園を築くにあたって大仙院の枯山水庭園の庭石を没収しようとしたとき、身を投じて防いだという逸話がある。

7世の沢庵宗彭は紫衣事件で徳川幕府に抗弁した人物で、書院「拾雲軒」で宮本武蔵に剣の極意を授けたともいわれる。

大仙院の拝観

大仙院によると、拝観時間は通年で午前9時から午後4時30分、年中無休である。臨時に拝観時間を変更する場合がある。拝観料は大人500円、小人(小学生以上中学生以下)300円、抹茶は500円である。

大仙院によると、市バス「大徳寺前」から徒歩8分で、専用の駐車場はない。問い合わせは大仙院(075-491-8346)へ。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「大仙院本堂」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1594
文化庁 国指定文化財等データベース「大仙院書院」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1595
大仙院「大仙院について」
https://daisen-in.net/about-daisenin/
大仙院「拝観ご案内と交通アクセス」
https://daisen-in.net/fee_information/

最終更新日: 2026.09.29

基本情報

名称大仙院
所在地京都府京都市北区紫野大徳寺町54-1
所有者大仙院
指定国宝 1件・重要文化財 1件
座標35.04469, 135.74573