密教法具〈(伝弘法大師将来)〉とは:空海の請来目録に載り、真言密教根本の修法道具として相承された法具

密教法具〈(伝弘法大師将来)〉(みっきょうほうぐ〈でんこうぼうだいししょうらい〉)は、京都府京都市南区九条町の教王護国寺(東寺)が所有する平安時代の密教法具で、昭和36年(1961年)4月27日に国宝に指定された。

文化庁の記録では、いずれも鋳銅鍍金で、金剛盤(縦19.7センチメートル、横34.8センチメートル)、五鈷鈴(高さ25.8センチメートル)、五鈷杵(長さ24.0センチメートル)からなる。

文化庁によると、弘法大師の請来目録(大同元年(806年)10月23日)に記載があるものである。

密教法具〈(伝弘法大師将来)〉の形

文化庁の記録によると、金剛盤は通常の四葉蓮華形と異なり、三葉形で正面を連弧状に作った大形の盤で、盤面に輪宝と三鈷杵、各鈷間に金剛鈴や金剛鈎などを線彫りする。

五鈷鈴は撫肩で裾が張り、二重紐を三段に巡らせた簡素雄大な姿で、把には大きな鬼目を作る。五鈷杵は八角形の把の各面に猪目形の眼を打ち込み、四方の鈷の張りが強い。

密教法具〈(伝弘法大師将来)〉の見どころ

文化庁によると、『東宝記』によれば永久6年(1118年)の後七日御修法道具目録にも記されている。その後唐櫃に納めて伝え、請来以来、真言密教根本の修法道具として相承してきた。

文化庁によると、本来は九種あったが、たびたびの盗難などで紛失・補充されたものもある。この五鈷鈴、五鈷杵、金剛盤は請来当初のもので、その様相はきわめて力強い。

密教法具〈(伝弘法大師将来)〉の見学方法

法具は東寺が所有しており、常時公開されているわけではない。公開の予定は東寺の案内で確かめたい。

Q&A

Q密教法具〈伝弘法大師将来〉はいつ国宝に指定されましたか?
A昭和36年(1961年)4月27日に国宝に指定されました。
Qこの法具は何からなりますか?
A金剛盤、五鈷鈴、五鈷杵で、いずれも鋳銅鍍金です。
Qこの法具は誰が持ち帰ったのですか?
A弘法大師の請来目録(大同元年(806年))に記載があるものです。
Q金剛盤の特徴は?
A通常の四葉蓮華形と異なり、三葉形で正面を連弧状にした大形の盤です。
Qこの法具はもとは何種あったのですか?
A本来は九種あり、この三点は請来当初のものです。

基本情報

名称密教法具〈(伝弘法大師将来)〉(みっきょうほうぐ〈でんこうぼうだいししょうらい〉)
所在地京都府京都市南区九条町1(教王護国寺)
指定区分国宝(工芸品)
指定年昭和36年(1961年)4月27日指定
員数金剛盤、五鈷鈴、五鈷杵
寸法金剛盤 縦19.7センチメートル・横34.8センチメートル、五鈷鈴 高さ25.8センチメートル、五鈷杵 長さ24.0センチメートル
所有者宗教法人教王護国寺
公開状況常時公開ではない

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「密教法具〈伝弘法大師将来〉」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/201/525
文化遺産オンライン「密教法具」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/197570

最終更新日: 2026.10.01