八坂倶楽部とは

八坂倶楽部は、京都市東山区祇園町南側の祇園甲部歌舞練場の敷地南奥に建つ大正2年(1913年)の木造2階建で、平成13年(2001年)に国の登録有形文化財に登録された。

入母屋造・瓦葺の大屋根を架け、建築面積は746㎡。北面の西寄りに軒唐破風付きの玄関を設け、東面と南面を庭園に向けている。祇園甲部が運営する施設で、現在は「祇園 花街芸術資料館」がこの八坂倶楽部に置かれている。読みは「やさかくらぶ」。

登録の理由 ― 八坂倶楽部の132畳の舞台座敷

八坂倶楽部の2階は、132畳敷の客席と舞台からなる広い舞台座敷である。1階は特等の客のための待合や点茶に使われた。文化庁はこの構成を広壮な舞台座敷と評し、登録番号26-0087で登録している。登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。

本館が椅子席と桟敷で大勢の観客を収める劇場であるのに対し、八坂倶楽部は畳に座って舞を間近に見る座敷の形をとる。大正2年(1913年)の祇園甲部歌舞練場には、劇場と座敷という性格の違う2つの観覧の場が、同じ敷地に用意されたことになる。

見どころ ― 庭に開く八坂倶楽部と2階の京舞

八坂倶楽部の東面と南面からは、大正2年につくられた池泉庭園を見渡せる。玄関の軒唐破風は北面の西寄りにあり、前庭から敷地の奥へ進んだ来訪者を迎える位置にある。

資料館の常設展では、手描き友禅の着物や西陣織の帯、季節ごとに替わる簪、正装の黒紋付、舞妓の化粧道具などを展示している。2階では、芸妓または舞妓が京舞井上流の舞を2曲披露する。上演は約15分で、午後1時30分から午後4時30分までの間に1日5回、各回60名まで。鑑賞には入館料のほかに1,600円の鑑賞券が要る。

八坂倶楽部の見学方法

八坂倶楽部の内部は、祇園 花街芸術資料館に入館すれば見学できる。京舞披露の当日券は午前11時から館内で販売され、オンラインでは入館と京舞披露を組み合わせた券が約1か月前から買える。館内はほとんどの場所で個人の写真・動画撮影ができるが、京舞披露は写真・動画とも撮影できない。

2階へは階段しかなく、エレベーターはない。車椅子のままでは入館できず、館内用の車椅子の貸し出しはあるものの、2階の京舞披露には参加できない。古い建物のためベビーカーでの入館もできず、大きな荷物は預かってもらえない。

開館時間・入館料・休館期間・道順は、祇園甲部歌舞練場のページにまとめてある。

Q&A

Q八坂倶楽部はどんな建物ですか?
A祇園甲部歌舞練場の敷地南奥に建つ大正2年(1913年)の木造2階建で、2階は132畳敷の客席と舞台からなる舞台座敷、1階は特等客の待合や点茶に使われました。
Q八坂倶楽部の中は見学できますか?
A館内に祇園 花街芸術資料館があり、入館すれば見学できます。3月中旬から5月上旬は休館します。
Q八坂倶楽部で芸妓や舞妓の舞を見られますか?料金は?
A2階で京舞井上流の舞2曲(約15分)が1日5回披露されます。入館料とは別に鑑賞券1,600円が必要で、撮影はできません。
Q八坂倶楽部は車椅子やベビーカーで見学できますか?
A古い建物のため車椅子・ベビーカーのままでは入館できません。館内用の車椅子がありますが、エレベーターがないため2階には上がれません。
Q八坂倶楽部はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成13年(2001年)8月28日に、祇園甲部歌舞練場の本館・別館・玄関・正門と同じ回で登録されました。登録番号は26-0087です。

基本情報

名称八坂倶楽部
所在地京都府京都市東山区祇園町南側570-2
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成13年(2001年)登録
員数1棟
寸法建築面積746㎡
所有者学校法人八坂女紅場学園
公開状況祇園 花街芸術資料館として公開(有料、3月中旬から5月上旬と年末年始は休館)

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「八坂倶楽部」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002295
祇園甲部歌舞会 公式サイト「祇園甲部」(八坂倶楽部)
https://miyako-odori.jp/kabukai/
祇園 花街芸術資料館 公式サイト
https://gion-museum.com/
祇園 花街芸術資料館「コンテンツ一覧」
https://gion-museum.com/contents/
祇園 花街芸術資料館「よくあるご質問」
https://gion-museum.com/faq/

最終更新日: 2026.10.15