竜吟庵とは:現存最古の方丈を伝える東福寺の塔頭

竜吟庵(りょうぎんあん)は、京都府京都市東山区本町の東福寺の塔頭で、嘉慶元年(1387年)頃の方丈が昭和38年(1963年)に国宝に指定され、桃山時代の表門と庫裏も重要文化財に指定されている。

文化庁によると、竜吟庵は無関普門(1212年から1292年)によって正応4年(1291年)につくられた東福寺の塔頭である。

文化庁によると、方丈は足利義満が掲げた竜吟庵の額の裏面に嘉慶元年(1387年)の銘があることから、その頃の建立とみられる。

方丈・庫裏・表門

文化庁は、方丈を現存最古の方丈としている。室中の正面を壁とし仏壇を設けないなど、近世の標準的な方丈形式に達する前の古式を伝え、前面に蔀戸を用い、側面にも扉を開くなど寝殿造りにも通じる構成をもつ。

文化庁の記録では、庫裏は桃山時代の建物で、桁行10.0メートル、梁間11.0メートル、切妻造、妻入、銅板葺で、下屋と廊下を含む。表門は桃山時代の桁行一間、梁間一間、切妻造、妻入、こけら葺の門である。

方丈建築の源流

文化庁は、竜吟庵方丈が瀟洒な外観をもち、室町時代前期の気分をよく示すとともに、方丈建築の源流をしのばせる好個の建築であるとしている。

室町時代前期の方丈に、桃山時代の庫裏と表門がそろって伝わっている。

竜吟庵の拝観

竜吟庵の拝観についての公的な案内は確認できなかった。

訪れる際は、東福寺の案内で確かめたい。

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「竜吟庵方丈」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1799
文化庁 国指定文化財等データベース「竜吟庵庫裏」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1800
文化庁 国指定文化財等データベース「竜吟庵表門」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1801

最終更新日: 2026.09.30

基本情報

名称竜吟庵
所在地京都府京都市東山区本町十五丁目
所有者竜吟庵
指定国宝 1件・重要文化財 2件
座標34.97686, 135.77420