福岡醤油店とは

福岡醤油店は、三重県伊賀市島ヶ原で明治37年(1904年)に醤油醸造のために建てられた蔵で、平成10年(1998年)4月21日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ふくおかしょうゆてん」。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺、建築面積204平方メートルで、麹室やボイラー室を含む。登録番号は24-0015。現在も株式会社福岡醤油店が醤油の醸造に使っている。

島ヶ原の醤油蔵

福岡醤油店によれば、店は明治28年(1895年)8月に福岡長太が創業した。伊賀市の資料では、蔵は明治37年(1904年)に建てられ、翌年に増築、大正10年(1921年)にボイラー室が設けられた。

昭和35年(1960年)に川向友宏が営業を譲り受け、昭和40年(1965年)に開発した醤油を「はさめず」の名で商標登録した。店によれば、京都の古老から聞いた「箸ではさめない料理」という意味の醤油の古い呼び名にちなむ(福岡醤油店)。

文化庁は、付近が昭和28年(1953年)に大きな水害を受けたが、この建物は難を逃れたとしている。一方、福岡醤油店の沿革は、同年8月の山津波で蔵が半壊し、その跡がキリン式圧搾機に残ると記している。

登録有形文化財としての価値

福岡醤油店は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、室内に据えられた醤油を搾るための「キリン圧搾機」を、おそらく現役としては他に例を見ない貴重なものとしている。

見どころ

キリン式圧搾機は、長い竿がキリンの首のように見えることからの名で、伊賀市の資料によれば竿の長さは6メートル。福岡醤油店は、竿はケヤキ材で、機械よりも歩留まりを抑えて搾る伝統の製法だと説明している。

蔵には吉野杉の木桶が創業当時のまま約20個並び、諸味を2~4年かけて熟成させている(福岡醤油店)。三重県観光連盟は、蔵の中に100年以上使われてきた搾り機と杉の大桶が所狭しと並ぶと紹介している。

見学について

福岡醤油店によれば、蔵見学は年中受け付けており、無料の見学は営業時間(午前9時~午後5時)内で、希望の日時を事前に電話(0595-59-3121)で伝えて予約する。予約サイトを通じた体験付きの有料プランもある。

所在地は伊賀市島ヶ原1330。JR関西本線の島ヶ原駅から徒歩約25分、三重交通バスの「正月堂東」から徒歩3分。車では名阪国道の大内インターチェンジから約15分で、店の前に6台分の駐車スペースがある(福岡醤油店)。

Q&A

Q福岡醤油店の蔵はいつ建てられましたか?
A明治37年(1904年)です。翌年に増築され、大正10年(1921年)にボイラー室が設けられました(文化庁・伊賀市)。
Qキリン式圧搾機とは何ですか?
A醤油の諸味を搾る道具で、長さ6メートルの竿がキリンの首のように見えることからこう呼ばれます(伊賀市・福岡醤油店)。
Q福岡醤油店の蔵は見学できますか?
A年中見学でき、無料の見学は事前に電話(0595-59-3121)で予約します(福岡醤油店)。
Q「はさめず」とは何ですか?
A福岡醤油店の醤油の商品名で、昭和40年(1965年)に商標登録されました。「箸ではさめない料理」という意味の古い呼び名にちなみます(福岡醤油店)。
Q福岡醤油店が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成10年(1998年)4月21日です。

基本情報

名称福岡醤油店(ふくおかしょうゆてん)
所在地三重県伊賀市島ヶ原1330
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成10年(1998年)4月21日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積204平方メートル
所有者株式会社福岡醤油店
公開状況蔵見学可(無料見学は電話で事前予約)

参考文献

福岡醤油店(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00000536
福岡醤油店(伊賀市デジタルミュージアム)
https://adeac.jp/iga-city/catalog/mp404490-100040
福岡醤油店(観光三重)
https://www.kankomie.or.jp/spot/4722
はさめずとは?(福岡醤油店)
https://www.hasamezu.com/pages/19/
見学・アクセス(福岡醤油店)
https://www.hasamezu.com/pages/115/
会社概要(福岡醤油店)
https://www.hasamezu.com/pages/3/

最終更新日: 2026.10.14