服部家住宅土蔵とは

服部家住宅土蔵は、三重県四日市市小杉町にある昭和11年(1936年)頃の家財蔵で、平成31年(2019年)3月29日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「はっとりけじゅうたくどぞう」。

文化庁の記録では、土蔵造2階建、瓦葺で、建築面積39平方メートル、渡廊下が付く。登録番号は24-265である。

渡廊下で主屋とつながる家財蔵

服部家住宅土蔵は、敷地の西北隅に建つ家財蔵で、渡廊下で主屋とつながる(文化庁)。土蔵造の2階建で、屋根は切妻造の桟瓦葺。南面の西寄りに下屋を設けて蔵前とし、金庫用の扉口を備える。

建築面積は、文化庁の記録では39平方メートル、三重県の答申概要では50平方メートルとされ、資料のあいだで数字が一致しない。どちらが何を含めた値なのかは、公開されている資料からは確かめられなかった。

登録有形文化財としての価値

文化庁は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で登録した。解説が挙げるのは、伝統的な土蔵の形式を踏まえながら、要所に近代の技法を取り入れている点である。外壁のモルタルは洗出しや刷毛引きで仕上げ、小屋組には火打を付けたトラスを使う。四日市市も、外壁のモルタル仕上げや建物のつくり方に近代的な要素が見て取れるとしている。

見どころ

外壁の仕上げを見比べたい(文化庁)。洗出しは表面のモルタルを洗い流して砂利の粒を浮かせる仕上げ、刷毛引きは刷毛で細かな筋目を付ける仕上げで、白い漆喰で塗り込める従来の土蔵とは違う表情をつくる。

形は切妻屋根の土蔵そのものなので、遠目には伝統的な蔵に見える。近代の技法が効いているのは、仕上げの肌合いや見えない小屋組の側である。

見学について

服部家住宅土蔵は敷地の西北隅、表門の西に建つ。個人の住まいの一部で、内部は公開されていない。四日市市が登録の際に公表した写真には、表門と土蔵を北側から写したものがある。外観は道路から眺めるにとどめたい。

Q&A

Q服部家住宅土蔵はいつ建てられましたか?
A昭和11年(1936年)頃です(文化庁)。
Q服部家住宅土蔵は何に使われていましたか?
A家財を納める蔵で、渡廊下で主屋とつながっています(文化庁)。
Q服部家住宅土蔵のどこが近代的なのですか?
A外壁のモルタルを洗出しや刷毛引きで仕上げ、小屋組に火打付きのトラスを使っている点です(文化庁)。
Q服部家住宅土蔵は見学できますか?
A個人の住まいの一部で、内部は公開されていません。
Q服部家住宅土蔵が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成31年(2019年)3月29日です(文化庁)。

基本情報

名称服部家住宅土蔵(はっとりけじゅうたくどぞう)
所在地三重県四日市市小杉町字井塚604他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成31年(2019年)3月29日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積39㎡、渡廊下付
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅)

参考文献

服部家住宅土蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00012749
服部家住宅主屋・納屋・土蔵・表門(四日市市)
https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1542592489487/index.html
新登録答申文化財概要(三重県)
https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000806950.pdf

最終更新日: 2026.10.20