一條旅舘とは
一條旅舘は、宮城県白石市の郊外、鎌先温泉にある湯治宿で、明治前期の土蔵、昭和8年(1933年)の湯向棟、昭和16年(1941年)の木造本館の3棟が、平成28年(2016年)8月1日に国の登録有形文化財に登録されている(文化庁)。
鎌先温泉は正長元年(1428年)の開湯と伝える古くからの湯治場で、一條旅舘はその細長い谷戸の奥にある(文化庁)。
廊下を廻らす客室棟と最奥の土蔵
木造本館と湯向棟は、どちらも各階の四周に廊下を廻らして座敷を並べる。昭和12年(1937年)の豪雨の被害の後に建て替えられた木造本館は3階建で座敷10室を並べ、高欄と木製建具を連ね、スギの良材と通し柱を多く使う。湯向棟は2階建で座敷8室を並べ、文化庁は昭和初期の大規模木造建築の好例としている。
敷地の最も奥、一段高い位置には明治前期の土蔵が建つ。外壁は腰を下見板張、上部を白漆喰塗とし、扉を土扉、板戸、格子戸の三重とする質の高い土蔵である(文化庁)。各棟の構造は、それぞれのページで扱っている。
見学について
3棟は合資会社一條旅舘が所有する(文化庁)。2025年6月16日の発表によれば、一條旅舘は約500年前に京都の公家出身の一條家の初代が鎌先で宿を開いたことに始まるとされ、同じ鎌先に新築のリゾートホテル「THE YUKAWA」を2025年9月に開業する予定とされた。登録された3棟の現在の使われ方や見学について、公的な案内は確認できなかった。
参考文献
- 一條旅舘木造本館(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011036
- 一條旅舘湯向棟(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011037
- 一條旅舘土蔵(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011038
- 老舗旅館が新たな一歩を踏み出す(共同通信PRワイヤー、2025年6月16日)
- https://kyodonewsprwire.jp/release/202506160608
最終更新日: 2026.11.07
基本情報
| 名称 | 一條旅舘 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県白石市福岡蔵本 |
| 所有者 | 合資会社一條旅舘 |
| 指定 | 登録有形文化財 3件 |
| 座標 | 38.02465, 140.57496 |