遊佐家住宅外風呂とは
遊佐家住宅外風呂は、宮城県大崎市鳴子温泉字馬場の遊佐家の屋敷で主屋の東面に建つ温泉の風呂小屋で、平成10年(1998年)12月11日に国の登録有形文化財となった。
建築年代は資料によって異なる。文化庁のデータベースは昭和11年(1936年)頃とし、大崎市の登録文化財一覧は明治11年(1878年)頃としている。「昭和」と「明治」の違いで半世紀以上の開きがあり、公開資料だけではどちらが正しいか判断できない。
外風呂とは、母屋の外に別棟で設けた風呂のことである。温泉地の鳴子らしく、この外風呂は温泉を使う施設として文化庁の解説に記されている。
登録の理由と価値
遊佐家住宅外風呂は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、素朴なたたずまいの施設でありながら、地域の共同温泉として今も利用されていると記している。この「今も」は、平成10年(1998年)の登録時点の記述である。
個人の屋敷の風呂が近所の人々にも使われる共同の湯になっていたという点で、遊佐家住宅外風呂は温泉地の暮らしのあり方を具体的に伝える建物である。
見どころ コンクリートの湯舟と見せる小屋組
建物は小規模な切妻造、平入の鉄板葺きで、背面側に洗濯場として使う庇が付く。風呂のすぐ裏で洗濯をしていたことが、この庇から分かる。
中心にはコンクリート製の湯舟があり、面積は2.5平方メートル、深さは0.6メートルである。湯舟を囲んで洗い場と脱衣場があり、それらをまとめて覆う簡素な木造の上屋が架かる。天井は張らず、屋根裏の小屋組をそのまま見せている。湯気を逃がすのにも向いた造りである。
見学・利用について
遊佐家住宅外風呂は個人の屋敷の中にある。登録時には地域の共同温泉として使われていたが、現在の利用状況や、外来者が入浴できるかどうかについての公開情報は確認できない。観光客向けの共同浴場ではないので、訪ねて入浴を求めることは控えたい。
屋敷への行き方と、屋敷全体に共通する見学の条件は、遊佐家住宅(鳴子温泉馬場)のページにまとめてある。
Q&A
- 遊佐家住宅外風呂はいつ建てられましたか?
- 文化庁のデータベースでは昭和11年(1936年)頃、大崎市の一覧では明治11年(1878年)頃とされ、資料によって年代が異なります。
- 遊佐家住宅外風呂はどんな建物ですか?
- 主屋の東面に建つ温泉の風呂小屋です。コンクリート製の湯舟(面積2.5平方メートル、深さ0.6メートル)を中心に洗い場と脱衣場を木造の上屋で覆い、背面には洗濯場の庇が付きます。
- 遊佐家住宅外風呂に入浴できますか?
- 登録時には地域の共同温泉として使われていましたが、現在の利用状況や外来者の入浴可否は公開情報で確認できません。個人の屋敷なので、訪ねて入浴を求めることは控えてください。
- 遊佐家住宅外風呂はいつ登録有形文化財になりましたか?
- 平成10年(1998年)12月11日に、同じ屋敷の主屋など5棟とともに登録されました。
- 遊佐家住宅外風呂の「外風呂」とはどういう意味ですか?
- 母屋の外に別棟で設けた風呂のことです。遊佐家住宅外風呂は主屋の東面に付き、温泉を使う施設として記録されています。
基本情報
| 名称 | 遊佐家住宅外風呂 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県大崎市鳴子温泉字馬場102 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成10年(1998年)12月11日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 湯舟面積2.5平方メートル、深さ0.6メートル(木造上屋付属) |
| 所有者 | 文化庁データベースに記載なし |
| 公開状況 | 非公開(一般公開・見学受付の案内なし) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース「遊佐家住宅外風呂」(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000927
- 国登録文化財(大崎市)
- https://www.city.osaki.miyagi.jp/shisei/soshikikarasagasu/kyoikuiinkaijimukyoku/bunkazaika/4/3402.html
最終更新日: 2026.09.25