中村家住宅(小谷村)の屋敷
中村家住宅(小谷村)は、長野県北安曇郡小谷村千国にある農家の屋敷で、江戸時代末期(1830年から1868年の間)の主屋と明治36年(1903年)の土蔵の2棟が、令和6年(2024年)12月3日に登録有形文化財に登録された。
屋敷はJR大糸線の南小谷駅の北東、一段高い台地の上にある。主屋は西を正面にして建ち、その南側に土蔵が肩を並べる。文化庁の解説は、高台に建つ主屋の姿を地域のランドマークと呼び、主屋と土蔵がそろって集落の歴史的な景観をつくっていると記している。
主屋は寄棟造の茅葺で、いまは茅の上を鉄板で仮に覆っている。棟の上には越屋根が載る。土間と旧マヤ(かつて馬などを飼った場所)を家の中に取り込んだ大きな農家で、床上には床の間と付書院を備えた続き座敷がある。土蔵は家財を納める蔵で、石積みに見立てた目地をモルタルの壁に刻んだ、明治の終わりらしい外観を持つ。
2棟の年代と改修
主屋の年代について、文化庁のデータベースは江戸末期と明治前期を併記し、あわせて平成4年(1992年)の改修を記している。西暦での建築年代は1830年から1868年の幅で示されている。
土蔵は明治36年(1903年)の建築で、昭和14年(1939年)頃と昭和中期に手が入っている。主屋から数十年遅れて建てられた土蔵が、昭和期の改修を経て現在の姿になった。
2棟は第108回の登録で、登録番号は20-0665と20-0666である。登録の基準はいずれも国土の歴史的景観に寄与しているものとされた。
見学について
中村家住宅(小谷村)は個人の住まいで、一般公開や見学受付の案内は出ていない(2026年9月時点で確認)。敷地に立ち入ることはできない。
最寄り駅はJR大糸線の南小谷駅で、屋敷は駅の北東の高台にある。文化庁がランドマークと表現するとおり、高台の主屋は集落のなかで目に留まる位置にあるが、訪れる場合も私有地には入らず、住む人の暮らしに配慮してほしい。駐車場の案内はない。
所在地は小谷村大字千国字柳瀬乙10490である。各棟の構造と見どころは、棟ごとのページで扱っている。
参考文献
- 中村家住宅主屋(国指定文化財等データベース/文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00015189
- 中村家住宅土蔵(国指定文化財等データベース/文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00015190
- 中村家住宅主屋(文化遺産オンライン)
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/609533
最終更新日: 2026.09.25
基本情報
| 名称 | 中村家住宅(小谷村) |
|---|---|
| 所在地 | 長野県北安曇郡小谷村大字千国字柳瀬乙10490 |
| 指定 | 登録有形文化財 2件 |
| 座標 | 36.77577, 137.90981 |