旧出津救助院とは

旧出津救助院は、長崎県長崎市西出津町にある明治16年から18年(1883〜1885年)の授産・福祉施設で、平成15年(2003年)12月25日に国の重要文化財に指定された(文化庁)。読みは「きゅうしつきゅうじょいん」。

文化庁の記録では、授産場、マカロニ工場、鰯網工場の3棟からなる。指定番号は02442である。

ド・ロ神父が私財で建てた施設

旧出津救助院は、長崎市中心部から北西に約20キロメートルの外海地区にある(文化庁)。フランス人宣教師マルク・マリ・ド・ロ神父が、村民の窮状を救うため私財を投じて建てた施設で、明治16年から18年(1883〜1885年)にかけて建設された。

重要文化財としての価値

文化庁は、明治初期の授産・福祉施設という他に例をみない貴重な遺構で、洋風の技術や納まりを随所に見せる折衷的な構法をとり、「ド・ロ壁」のような地域固有の技法を用いる点から、日本の近代における西欧建築技術の受容の一端を知るうえで重要とする。3棟は平成15年(2003年)12月25日に重要文化財に指定された。

急斜面に建つ3棟

授産場は木造及び石造の2階建で、建築面積は273.63平方メートル、寄棟造・桟瓦葺である(文化庁)。マカロニ工場は煉瓦造の平屋建で39.30平方メートル、鰯網工場は木骨煉瓦造の平屋建で179.34平方メートルあり、これらが急斜面に分かれて建つ。

敷地内には石塀、石垣、石段が残り、建物と一体で保存が図られている(文化庁)。長崎市によれば、鰯網工場は明治18年(1885年)にド・ロ神父の設計施工で建てられ、昭和43年(1968年)から長崎市ド・ロ神父記念館として使われている。

見どころ

急斜面に分かれて建つ3棟の配置と、敷地に残る石塀・石垣・石段に注目したい(文化庁)。

見学について

長崎市によれば、鰯網工場を使った長崎市ド・ロ神父記念館は午前9時から午後5時まで開館し、休館日は12月29日から1月3日。令和8年(2026年)4月1日からの入館料は長崎市外海歴史民俗資料館との共通で、一般650円、小・中・高生330円である。長崎駅前から「大瀬戸・板の浦」行きのバスに乗り、出津文化村バス停から徒歩5分。

Q&A

Q旧出津救助院はいつ建てられましたか?
A明治16年から18年(1883〜1885年)です(文化庁)。
Q旧出津救助院を建てたのは誰ですか?
Aフランス人宣教師のド・ロ神父が私財を投じて建てました(文化庁)。
Q旧出津救助院の重要文化財は何棟ですか?
A授産場、マカロニ工場、鰯網工場の3棟です(文化庁)。
Qド・ロ神父記念館の入館料は?
A令和8年(2026年)4月から一般650円、小・中・高生330円です(長崎市)。
Q旧出津救助院が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A平成15年(2003年)12月25日です(文化庁)。

基本情報

名称旧出津救助院(きゅうしつきゅうじょいん)
所在地長崎県長崎市西出津町
指定区分重要文化財(建造物)
指定年平成15年(2003年)12月25日指定
員数3棟
寸法授産場 木造及び石造2階建 273.63㎡/マカロニ工場 煉瓦造 39.30㎡/鰯網工場 木骨煉瓦造 179.34㎡
所有者長崎市、お告げのマリア修道会
公開状況ド・ロ神父記念館(鰯網工場)9:00〜17:00

参考文献

旧出津救助院(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/3841
長崎市ド・ロ神父記念館(長崎市)
https://www.city.nagasaki.lg.jp/kanko/820000/828000/p000827.html

最終更新日: 2026.10.16

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  1. 旧出津救助院 授産場 0.00 km
  2. 旧出津救助院 マカロニ工場 0.03 km
  3. 旧出津救助院 鰯網工場 0.04 km