長弓寺本堂とは

長弓寺本堂は、奈良県生駒市上町にある弘安2年(1279年)の鎌倉時代の和様仏堂の代表作で、昭和28年(1953年)11月14日に国の国宝に指定された(文化庁)。読みは「ちょうきゅうじほんどう」。

長弓寺本堂
長弓寺本堂663highland / CC BY 2.5 / Wikimedia Commons

文化庁の記録では、桁行五間・梁間六間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺で、附として野棟木3本があわせて指定されている。指定番号は00154である。

文化庁の記録では、これに先立つ明治31年(1898年)12月28日の指定日も記されている。これは旧法による指定の日付である。

棟木の墨書が伝える建立年

長弓寺の創立は行基によると伝えるほか諸説があるが、明らかでない(文化庁)。本堂には「長弓寺棟上弘安二年(一二七九)卯己二月廿五日」などの銘を墨書した棟木が3本に分かれて保存されており、建立の年代が分かる。生駒市によれば真言宗の寺で、本尊の十一面観音立像は重要文化財である。

堂は低い基壇の上に建ち、桁行五間・梁間六間で一間の向拝を付ける(文化庁)。正面の中央三間と側面の前二間に桟唐戸を入れ、ほかは連子窓または壁とする。組物は簡素な三斗組だが、正面には中備として蟇股を入れて飾る。

国宝としての価値

文化庁は、鎌倉時代の和様仏堂の代表作のひとつで、建立年代が明確な点でも貴重な遺構としている。

大仏様の影響が見える内部

内部は引違格子戸と菱格子欄間で内陣と外陣に分ける(文化庁)。内外陣の境の上の組物の中備にはやや装飾化した双斗があり、虹梁の鼻の繰形など、細部には大仏様の影響が見られる。

見どころ

正面の中備に入れた蟇股と、内外陣を分ける引違格子戸と菱格子欄間が見どころである(文化庁)。

見学について

長弓寺が所有する(文化庁)。拝観について、公的な案内は確認できなかった。

Q&A

Q長弓寺本堂はいつ建てられましたか?
A棟木の墨書から弘安2年(1279年)と分かります(文化庁)。
Q大きさは?
A桁行五間・梁間六間で、一間の向拝が付きます(文化庁)。
Q附として指定されているものは?
A野棟木3本です(文化庁)。
Q本尊は?
A生駒市によれば、重要文化財の十一面観音立像です。
Q長弓寺本堂が国宝に指定されたのはいつですか?
A昭和28年(1953年)11月14日です(文化庁)。

基本情報

名称長弓寺本堂(ちょうきゅうじほんどう)
所在地奈良県生駒市上町
指定区分国宝(建造物)
指定年昭和28年(1953年)11月14日国宝指定
員数1棟(附 野棟木3本)
寸法桁行五間、梁間六間、一重、入母屋造、向拝一間、檜皮葺
所有者長弓寺
公開状況拝観の公的な案内なし

参考文献

長弓寺本堂(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2664
真弓・上町を巡るコース(生駒市)
https://www.city.ikoma.lg.jp/cmsfiles/contents/0000028/28322/mayumionnseigaido.pdf

最終更新日: 2026.10.24