生駒の山腹にある行基ゆかりの寺
圓福寺(円福寺、えんぷくじ)は、奈良県生駒市有里町にある真言律宗の寺で、境内には応安4年(1371年)建立の本堂と、永仁元年(1293年)銘を含む鎌倉時代後期の宝篋印塔2基が残る。山号は龍華山、本尊は阿弥陀如来坐像である。
本堂と宝篋印塔はいずれも国の重要文化財に指定されている。本堂は大正11年(1922年)、宝篋印塔は昭和30年(1955年)の指定である。
寺の成り立ち
寺の伝えでは、圓福寺は奈良時代に僧行基が開いた。大和北部八十八ヶ所霊場の案内は、天平勝宝年間(749年から757年)に聖武天皇の命で行基が建立したとしている。ただし生駒市は、行基の開創は伝承であり詳細は分からないとしている。
記録で確かめられる手がかりとして、生駒市は安永3年(1774年)の『十一ヶ村村鑑(むらかがみ)』を挙げる。そこでは圓福寺が「真言宗上醍醐報恩院末寺」と記されており、もとは真言宗の寺であったと考えられている。現在は真言律宗に属する。
境内のようす
寺は生駒山地の尾根筋に位置し、石垣と石段が参道の目印になっている。石段を上がった境内に本堂が建ち、2基の宝篋印塔が並んで立つ。境内は広くないので、本堂と塔を行き来しながら、室町時代前期の木造の堂と、それより80年ほど古い鎌倉時代の石塔を続けて見ることができる。
参拝とアクセス
大和北部八十八ヶ所霊場の案内では、圓福寺の境内は自由に参拝でき、無料の駐車場がある。本堂内部の公開については公表された案内が見当たらないので、希望する場合は寺に問い合わせたい。
公共交通では、近鉄生駒線の一分駅から徒歩約15分である。バスを使う場合は「圓福寺」で降りる。生駒市の案内では、寺は近鉄生駒線の南生駒駅から北西へ1.6キロメートルの位置にある。
建物ごとの見学の条件は、それぞれのページに記した。
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁) 圓福寺本堂
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2667
- 国指定文化財等データベース(文化庁) 圓福寺宝篋印塔(1)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/2668
- 生駒市デジタルミュージアム 円福寺
- https://www.city.ikoma.lg.jp/html/dm/bun/shosai/enpuku/enpuku.html
- 大和北部八十八ヶ所霊場 圓福寺
- https://yamato88.jp/guide/area3/213
最終更新日: 2026.09.26
基本情報
| 名称 | 圓福寺 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県生駒市有里町 |
| 所有者 | 圓福寺 |
| 指定 | 重要文化財 2件 |
| 座標 | 34.67025, 135.69927 |