海竜王寺五重小塔とは

海竜王寺五重小塔は、奈良県奈良市法華寺町にある奈良時代(天平年間)の西金堂の内に安置された五重小塔で、昭和26年(1951年)6月9日に国の国宝に指定された(文化庁)。読みは「かいりゅうおうじごじゅうのしょうとう」。

文化庁の記録では、三間五重塔婆、本瓦形板葺で、附として木箱入法華経二巻及び垂木口金物二箇があわせて指定されている。指定番号は00018である。

文化庁の記録では、これに先立つ明治34年(1901年)8月2日の指定日も記されている。これは旧法による指定の日付である。

薬師寺東塔に似た組物

海竜王寺五重小塔は、もと海竜王寺の西金堂の内に安置されていた塔である(文化庁)。三手先ではあるが完成された形式ではない組物の制度や、軒廻り、天井などは薬師寺東塔(国宝)とよく似ており、奈良時代前期の様式をよく保っている。

明治40年(1907年)の修理で、失われていた相輪と下の台座を補った(文化庁)。塔内には箱入りの紙本朱書法華経2巻が納められていた。尾垂木・地垂木・飛檐垂木の木口には飾金具が打たれ、飛檐垂木の金物2箇が残る。観光庁の多言語解説文は、高さ4メートルで、東西の金堂に1基ずつあったうちの唯一残るもので、日本で最小かつ最古の屋内の五重塔と考えられているとしている。

国宝としての価値

文化庁は、小塔ではあるが外観は正規の建築的手法によっており、奈良時代前期の様式がよく表され、保存もよいため、当時の建築的手法を知るうえで貴重な資料としている。

見どころ

薬師寺東塔によく似た三手先の組物と、垂木の木口に残る飾金具が見どころである(文化庁)。

見学について

海竜王寺が所有する(文化庁)。拝観について、公的な案内は確認できなかった。五重小塔・西金堂・経蔵は海竜王寺のページにまとめている。

Q&A

Q五重小塔はいつつくられましたか?
A奈良時代の天平年間です(文化庁)。
Qどこに置かれていましたか?
Aもと海竜王寺の西金堂の内です(文化庁)。
Q高さは?
A観光庁の多言語解説文は4メートルとしています。
Q附として指定されているものは?
A木箱入法華経2巻と垂木口金物2箇です(文化庁)。
Q海竜王寺五重小塔が国宝に指定されたのはいつですか?
A昭和26年(1951年)6月9日です(文化庁)。

基本情報

名称海竜王寺五重小塔(かいりゅうおうじごじゅうのしょうとう)
所在地奈良県奈良市法華寺町
指定区分国宝(建造物)
指定年昭和26年(1951年)6月9日国宝指定
員数1基(附 木箱入法華経二巻及び垂木口金物二箇)
寸法三間五重塔婆、本瓦形板葺
所有者海竜王寺
公開状況拝観の公的な案内なし

参考文献

海竜王寺五重小塔(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2495
Five-Storied Pagoda(観光庁 地域観光資源の多言語解説文データベース、英語)
https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/en/R1-00989.html

最終更新日: 2026.10.24