興福寺とは

興福寺は、奈良県奈良市登大路町にある寺で、応永33年(1426年)の五重塔、応永22年(1415年)の東金堂、承元4年(1210年)の北円堂、鎌倉時代前期の三重塔の4件が昭和27年(1952年)3月29日に国の国宝に指定され、寛保元年(1741年)の南円堂と室町時代中期の大湯屋の2件が国の重要文化財に指定されている(文化庁)。国宝の4件は明治30年(1897年)に旧法でも指定されている。

興福寺五重塔
興福寺五重塔Ph0kin / パブリックドメイン / Wikimedia Commons

文化庁によれば、興福寺は藤原鎌足の発願により夫人が営んだ山階寺に始まり、飛鳥に移って厩坂寺と呼ばれ、平城京への遷都に伴って鎌足の子の不比等が現在の地に造営した寺である。

6件の構成

五重塔は天平2年(730年)の光明皇后の創建に始まり、現在の塔は総高50メートル余りで、現存する五重塔では東寺に次ぐ高さをもつ。東金堂は神亀3年(726年)の聖武天皇の発願に始まり、前面の柱間をすべて吹放ちとする奈良時代以来の構えを見せる。文化庁は、この2件を室町時代の純和様の代表的な例としている。

北円堂は養老5年(721年)に不比等の一周忌に建てられた堂の再建で、三重塔とともに鎌倉時代再建の興福寺の様式を示す。三重塔は木割の細い平安時代風の優美な塔で、初重の内部に千体仏を描く。南円堂は江戸時代の八角円堂で古様を保ち、北円堂との対比が面白いとされる。大湯屋は西を入母屋造、東を切妻造とする寺の浴室である(文化庁)。各件の構造は、それぞれのページで扱っている。

拝観について

拝観の時間や料金について、公的な案内は確認できなかった。奈良県によれば、五重塔は令和4年度(2022年度)から令和15年度(2033年度)にかけて、明治時代以来120年ぶりの大規模な保存修理が行われている。

参考文献

興福寺五重塔(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2461
興福寺東金堂(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2462
興福寺北円堂(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2459
興福寺三重塔(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2460
興福寺南円堂(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2464
興福寺大湯屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2463
国宝興福寺五重塔建造物保存修理事業(奈良県文化財課)
https://www.pref.nara.lg.jp/documents/24257/20260818141058.pdf
五重塔(観光庁 地域観光資源の多言語解説文データベース)
https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/common/001553244.pdf

最終更新日: 2026.10.24

基本情報

名称興福寺
所在地奈良県奈良市登大路町
所有者興福寺
指定国宝 4件・重要文化財 2件
座標34.68268, 135.83141