奈良県立畝傍高等学校本館北館とは
奈良県立畝傍高等学校本館北館は、奈良県橿原市八木町にある昭和8年(1933年)の鉄筋コンクリート造3階建の校舎で、平成24年(2012年)8月13日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ならけんりつうねびこうとうがっこうほんかんきたかん」。
文化庁の記録では、鉄筋コンクリート造3階建、瓦葺、建築面積983平方メートルの塔屋付きの建物で、昭和51年(1976年)と平成2年(1990年)に改修されている。登録番号は29-0199である。
校庭に向く正面の棟
奈良県立畝傍高等学校本館北館は、校地の南側中央に位置し、校庭に北面して建つ(文化庁)。東西94.7メートル、南北10メートルの細長い3階建で、正面中央に宝形造本瓦葺の塔屋を立ち上げ、その下に車寄を張り出す。
陸屋根の四周には本瓦を葺き、コンクリートの箱の縁に瓦屋根の軒線を回している。文化庁は、近代的な建物の要所に和風の意匠を取り入れた和洋折衷の校舎と説明する。学校の沿革によれば、本館校舎の完成は昭和8年(1933年)10月25日である。
登録有形文化財としての価値
文化庁は奈良県立畝傍高等学校本館北館を「造形の規範となっているもの」として登録した。鉄筋コンクリートの構造に、塔屋と軒の瓦屋根という伝統の要素を重ねた点が評価の中心である。
奈良文化財研究所の黒坂貴裕による報告(2010年)は、この本館を岩崎平太郎の設計とし、正面玄関の宝形屋根に相輪を載せた構えを旧JR奈良駅と同じ手法として挙げ、存在感のある建物と位置づけている。
見どころ
奈良県立畝傍高等学校本館北館でまず目を留めたいのは、正面中央の塔屋である。宝形の屋根の頂に相輪が立ち、寺院の塔を思わせる輪郭が、横に長い3階建の中心を示している(奈良文化財研究所)。
東西94.7メートルの棟の両端まで、屋上の縁を本瓦の軒が一続きに走る。正面の塔屋と軒の瓦を同時に視野に入れると、和洋折衷の構成がつかみやすい。
見学について
奈良県立畝傍高等学校本館北館は現在も校舎として使われており、内部の公開や撮影について公的な案内は確認できなかった。塔屋と車寄のある正面は校庭に向いており、見学には学校の許可が前提になる。
Q&A
- 奈良県立畝傍高等学校本館北館はいつ建てられましたか?
- 昭和8年(1933年)です(文化庁)。学校の沿革では、本館校舎の完成は同年10月25日です。
- 奈良県立畝傍高等学校本館北館は誰が設計しましたか?
- 奈良文化財研究所の報告(2010年)は、岩崎平太郎の設計としています。
- 奈良県立畝傍高等学校本館北館の塔屋はどんな形ですか?
- 正面中央に宝形造本瓦葺の塔屋があり(文化庁)、頂に相輪を載せています(奈良文化財研究所)。
- 奈良県立畝傍高等学校本館北館は見学できますか?
- 現役の校舎で、一般向けの見学の案内は確認できませんでした。見学には学校の許可が前提になります。
- 奈良県立畝傍高等学校本館北館が登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成24年(2012年)8月13日です(文化庁)。
基本情報
| 名称 | 奈良県立畝傍高等学校本館北館(ならけんりつうねびこうとうがっこうほんかんきたかん) |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県橿原市八木町3-13-2 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成24年(2012年)8月13日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 鉄筋コンクリート造3階建、瓦葺、建築面積983㎡、塔屋付 |
| 所有者 | 奈良県 |
| 公開状況 | 学校施設(一般公開の案内なし) |
参考文献
- 奈良県立畝傍高等学校本館北館(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009355
- 奈良県立畝傍高等学校本館北館(文化遺産オンライン)
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/228928
- 黒坂貴裕「奈良県の近代和風建築とその設計者」(奈良文化財研究所紀要 2010、全国文化財総覧)
- https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/article/10475
- 沿革概要(奈良県立畝傍高等学校)
- https://unebi-hs.e-net.nara.jp/%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E7%B4%B9%E4%BB%8B/%E6%B2%BF%E9%9D%A9%E6%A6%82%E8%A6%81
最終更新日: 2026.11.05