奈良町にぎわいの家待合とは

奈良町にぎわいの家待合は、奈良県奈良市中新屋町にある大正6年(1917年)頃の茶の湯の待合で、平成29年(2017年)5月2日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「ならまちにぎわいのいえまちあい」。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺で、建築面積は2.8平方メートル。平成27年(2015年)に改修を受けている。登録番号は29-0251である。

高塀の裏に建つ小さな待合

待合は、茶会に招かれた客が茶席に入る前に腰を掛けて待つ場所である。奈良町にぎわいの家待合は、主屋正面の北側に付く高塀の裏に、南を向いて建つ(文化庁)。屋根は桟瓦葺で、正面の西半分だけを開け放ち、ほかは土壁として円窓や菱形の窓をあしらう。

材には丸太、竹、杉皮を用い、足元には自然石を据える(文化庁、パンフレット)。パンフレットによれば、主屋の茶室と一連の計画で建てられた。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、潜り門をもつ高塀、主屋の茶室とともに露地の空間を構成し、奈良の茶文化の一端を伝えるとして、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」に登録した。

通りから露地へ

奈良の町家では、通りに面した高塀に潜り門を設け、そこを茶室の庭である露地の入口とすることが多く、奈良町にぎわいの家もその一例とされる(パンフレット)。茶会の客は潜り門から露地に入り、奈良町にぎわいの家待合で席入りを待つ。

見どころ

奈良町にぎわいの家待合では、屋根の鬼瓦に注目したい。角と丸を組み合わせた幾何学的な意匠で、パンフレットが見どころの一つに挙げている。開け放った正面の西半分と、土壁に開けた円窓・菱形の窓との対比も見ておきたい。

見学について

奈良町にぎわいの家待合は、建築面積2.8平方メートルの小さな建物で、庭の一角に建つ。館内の案内では庭が見学先に含まれているが、待合の中に入れるかどうかについて公式の案内は確認できなかった。撮影の可否も同様である。開館日・開館時間と行き方は、奈良町にぎわいの家の案内にまとめてある。

Q&A

Q奈良町にぎわいの家待合とは何ですか?
A茶会の客が茶席に入る前に腰を掛けて待つための小さな建物で、潜り門のある高塀、主屋の茶室とともに露地を構成しています(文化庁)。
Q奈良町にぎわいの家待合の大きさはどれくらいですか?
A建築面積2.8平方メートルの木造平屋建です(文化庁)。
Q奈良町にぎわいの家待合はいつ建てられましたか?
A大正6年(1917年)頃で、主屋の茶室と一連の計画で建てられました(文化庁、パンフレット)。
Q奈良町にぎわいの家待合の見どころはどこですか?
A円窓と菱形の窓、丸太・竹・杉皮を使った意匠、角と丸を組み合わせた鬼瓦です(文化庁、パンフレット)。
Q奈良町にぎわいの家待合が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成29年(2017年)5月2日です(文化庁)。

基本情報

名称奈良町にぎわいの家待合(ならまちにぎわいのいえまちあい)
所在地奈良県奈良市中新屋町5-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成29年(2017年)5月2日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積2.8㎡
所有者奈良市
公開状況庭の見学に含まれる(内部の利用は案内なし)

参考文献

奈良町にぎわいの家待合(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011542
奈良町にぎわいの家 解説パンフレット(奈良町にぎわいの家管理共同体、奈良市教育委員会協力、令和3年(2021年))
https://naramachi-nigiwainoie.jp/wp-content/uploads/2022/02/211026nigiwai_B5_8P_kannon_fin_C.pdf
奈良町にぎわいの家 公式サイト
https://naramachi-nigiwainoie.jp/

最終更新日: 2026.10.31