西田家住宅石垣の概要

西田家住宅石垣(にしだけじゅうたくいしがき)は、奈良県大和郡山市箕山町にある昭和初期の屋敷の石垣で、平成16年(2004年)2月17日に登録有形文化財に登録された。敷地北面の正門の東側から、外周の北・東・南の3面を囲んで築かれている。

延長について、文化庁のデータベースは構造欄で161メートル、解説文で総延長160メートルとしており、両者に1メートルの差がある。最も高いところでは高さが2メートルを超える。員数は建物の「棟」ではなく「1所」で数えられている。

登録の理由

西田家住宅石垣は、登録基準のうち「国土の歴史的景観に寄与しているもの」にあたる。文化庁は、施工精度の高さとともに、城下町大和郡山の戦前の景観をいまに伝える点を評価している。

大和郡山市も西田家住宅を「高石垣の上に建つ」屋敷と紹介しており、石垣は屋敷の姿を決める基壇の役割を果たしている。屋敷の建物群を道から見上げる位置に持ち上げているのが、この石垣である。

見どころ:隅の布積と面の亀甲積・谷積

西田家住宅石垣は、場所によって積み方を変えている。外に突き出た角にあたる出隅部は、形を整えた切石を横一列にそろえて積む切石布積とし、角を鋭く通している。

それ以外の面は、六角形に加工した石を亀の甲羅のように組む亀甲積と、石を斜めに傾けて落とし込むように積む谷積で仕上げる。角は水平の目地、面は斜めや六角形の目地と、近づいて見ると目地の模様が場所ごとに変わる。石垣の角に立ち、隅の切石と壁面の積み方の切り替わりを見比べるのが、西田家住宅石垣のいちばん分かりやすい見方である。

見学の条件

西田家住宅石垣は敷地の外周に築かれており、西田家住宅の登録建造物のなかで外から最も確かめやすい。北面の正門の東側から始まるので、見るなら北側から回り込むとよい。

石垣は個人の屋敷の一部で、登ったり触れたりすることはできない。道路の通行の妨げにならないよう、立ち止まる場所に気をつけて眺めたい。撮影は公道からの外観にとどめる。

Q&A

Q西田家住宅石垣は外から見られますか?
A見られます。西田家住宅石垣は敷地の北・東・南の外周に築かれており、道路から眺めることができます。ただし個人の屋敷の一部なので、登ったり触れたりはできません。
Q西田家住宅石垣の長さと高さは?
A文化庁のデータベースでは延長161メートル(解説文では総延長160メートル)で、最も高いところでは2メートルを超えます。
Q西田家住宅石垣はどんな積み方ですか?
A角の出隅部は切石布積、そのほかの面は亀甲積や谷積です。場所によって積み方を変えています。
Q西田家住宅石垣はなぜ登録有形文化財になったのですか?
A施工精度が高く、城下町大和郡山の戦前の景観を今日に伝える建造物として、国土の歴史的景観に寄与しているものにあたると評価されたためです。
Q西田家住宅石垣はいつ登録されましたか?
A平成16年(2004年)2月17日に登録されました。登録番号は29-0082です。

基本情報

名称西田家住宅石垣
所在地奈良県大和郡山市箕山町37-1、2、3
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成16年(2004年)2月17日登録
員数1所
寸法石造、延長161メートル(文化庁の解説文では総延長160メートル)
所有者個人
公開状況非公開(外観は公道から)

参考文献

西田家住宅石垣(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003903
国登2 西田家住宅主屋中央棟ほか(大和郡山市)
https://www.city.yamatokoriyama.lg.jp/soshiki/machidukuri_senryaku/rekishi_bunkazai/bunkazai101/y_bunkazai/1839.html

最終更新日: 2026.09.25