西田家住宅拝所の概要

西田家住宅拝所(にしだけじゅうたくはいしょ)は、奈良県大和郡山市箕山町にある昭和初期の木造平屋建の建物で、平成16年(2004年)2月17日に登録有形文化財に登録された。屋敷の祠社の前面に建ち、建築面積は3.36平方メートルある。

西田家住宅拝所は四本の柱を立て、銅板葺の屋根を架けた吹き放しの小屋である。祠社に向かって手を合わせる人が立つための建物で、神社でいえば本殿の前に置かれる拝殿の役割を、ごく小さな規模で担っている。

登録の理由

西田家住宅拝所は、9件のなかで唯一、登録基準のうち「再現することが容易でないもの」にあたるとして登録された。文化庁は、住宅に附属する祠の拝所として類例の少ない建築と評価している。

屋敷の中に祠を祀る家は少なくないが、その前にわざわざ拝むための建物を別に建てる例は多くない。西田家住宅拝所は、祠社と一組になって、屋敷の中に小さな神社の構えをつくっている。

見どころ:簡素な骨組みに凝らした意匠

全体のつくりは簡素である。4本の柱の上部には菱格子の欄間をまわし、柱の上には舟肘木を置いて桁を受ける。舟肘木は、柱の上に舟形の横木を1本のせるだけの最も簡単な組物で、住宅や小規模な社殿に用いられる。

屋根は二軒の疎垂木とし、銅板で葺く。背後の祠社が垂木を密に並べる繁垂木であるのに対し、拝所は間隔をあけた疎垂木で、二つの建物の軒は対照的である。そのうえで欄間と蟇股には意匠を凝らしており、西田家住宅拝所の見どころは、簡素な骨組みの中にこうした装飾の部分を探すところにある。

見学の条件

西田家住宅拝所は祠社とともに敷地の内側、表門の右手にあり、一般の参拝や見学には公開されていない。

門の近くにあるため外から一部が見えることもあるが、敷地に立ち入ることはできない。私的な祭祀の場であることを踏まえ、撮影は控えめにしたい。

Q&A

Q西田家住宅拝所は見学できますか?
Aできません。西田家住宅拝所は個人の屋敷の敷地内、祠社の前に建っており、一般には公開されていません。
Q西田家住宅拝所は何のための建物ですか?
A屋敷に祀られた祠社の前で、拝む人が立つための建物です。神社の拝殿にあたる役割を小さな規模で担っています。
Q西田家住宅拝所にはどんな装飾がありますか?
A柱の上部に菱格子の欄間をまわし、舟肘木を置いています。欄間や蟇股に意匠が凝らされています。
Q西田家住宅拝所の大きさと構造は?
A四本柱の木造平屋建で、屋根は二軒疎垂木の銅板葺、建築面積は3.36平方メートルです。
Q西田家住宅拝所はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成16年(2004年)2月17日に登録されました。登録番号は29-0081で、再現することが容易でないものとして登録されています。

基本情報

名称西田家住宅拝所
所在地奈良県大和郡山市箕山町37-1、2、3
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成16年(2004年)2月17日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、銅板葺、建築面積3.36平方メートル
所有者個人
公開状況非公開(外観は公道から)

参考文献

西田家住宅拝所(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00003902
国登2 西田家住宅主屋中央棟ほか(大和郡山市)
https://www.city.yamatokoriyama.lg.jp/soshiki/machidukuri_senryaku/rekishi_bunkazai/bunkazai101/y_bunkazai/1839.html

最終更新日: 2026.09.25