岡橋家住宅東納屋及び高塀とは
岡橋家住宅東納屋及び高塀は、奈良県橿原市小槻町の岡橋家住宅で西納屋及び庭門の東に建つ昭和前期の納屋と塀で、令和2年(2020年)8月17日に登録有形文化財となった。登録番号は29-0315。
東納屋は木造平屋建、建築面積17平方メートルで、岡橋家住宅の登録15棟のうちもっとも小さい。屋根は招造の桟瓦葺で、棟を境に前後の屋根の長さが違う。
高塀は東納屋の東面の南端から延びる瓦葺の塀で、延長は7.2メートル。1件の登録に建物と塀の2つが含まれている。
岡橋家住宅東納屋及び高塀が登録された理由
岡橋家住宅東納屋及び高塀の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、この納屋と塀が敷地中央の屋敷景観を整えていると評価している。
敷地の中ほどには、西から離座敷、西納屋及び庭門、東納屋及び高塀が一列に並び、主屋の前庭と北側の作業庭を分けている。東納屋及び高塀はこの列の東の端を受け持つ。建物が途切れた先を高塀が引き継ぎ、仕切りの線を延ばしている。
高塀は切妻造の屋根をかけ、外観の意匠を東納屋に合わせてある。塀が納屋の続きに見えるように仕立てたことで、大きさの違う2つが1つのまとまった構えになっている。
岡橋家住宅東納屋及び高塀の見どころ
東納屋でまず注目したいのは北面である。北側の壁は全面が引違いの板戸になっていて、開ければ作業庭に向かって間口がまるごと開く。内部は3室に分かれ、道具や収穫物を作業庭から直接出し入れする納屋の性格がよく表れている。
外壁は柱を見せる真壁の漆喰塗で、腰は竪板張とする。高塀も同じ仕上げに揃えてあり、白い壁と縦板の腰が納屋から塀へ切れ目なく続く。
招造の屋根は、片側の屋根を長く下ろした非対称の形である。わずか17平方メートルの建物に変化をつけるこの屋根と、塀に切妻をかけた丁寧な仕立てに、屋敷の中央を見苦しくしないという施主の意図が読み取れる。
岡橋家住宅東納屋及び高塀の見学方法
岡橋家住宅東納屋及び高塀は敷地の中ほどに建つため、外周の道路から見ることはできない。北面の板戸や内部の3室も公開されていない。
岡橋家住宅は私有地で一般公開の予定は案内されていない(2026年9月確認)。屋敷への行き方と、外から見られる棟の案内は岡橋家住宅のページにある。
Q&A
- 岡橋家住宅東納屋及び高塀はどのような建物ですか。
- 昭和前期の小さな納屋と、その東面の南端から延びる瓦葺の高塀です。1件の登録に納屋と塀の両方が含まれます。
- 岡橋家住宅東納屋及び高塀の大きさはどのくらいですか。
- 東納屋は建築面積17平方メートルで、岡橋家住宅の登録15棟のなかでもっとも小さい建物です。高塀の延長は7.2メートルです。
- 岡橋家住宅東納屋及び高塀の屋根にはどのような特徴がありますか。
- 東納屋は棟の前後で屋根の長さが違う招造の桟瓦葺です。高塀にも切妻造の屋根をかけ、外観を納屋に合わせています。
- 岡橋家住宅東納屋及び高塀はいつ登録有形文化財になりましたか。
- 令和2年(2020年)8月17日です。登録番号は29-0315です。
- 岡橋家住宅東納屋及び高塀は見学できますか。
- できません。岡橋家住宅は非公開の私有地で、東納屋及び高塀は敷地の中ほどにあるため道路からも見えません。
基本情報
| 名称 | 岡橋家住宅東納屋及び高塀(おかはしけじゅうたくひがしなやおよびたかべい) |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県橿原市小槻町586-1 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 令和2年(2020年) |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 東納屋:建築面積17平方メートル、高塀:延長7.2メートル |
| 所有者 | 清光林業株式会社 |
| 公開状況 | 非公開 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)岡橋家住宅東納屋及び高塀
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00013442
- 文化遺産オンライン 岡橋家住宅東納屋及び高塀
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/380617
- 橿原市公式ホームページ 国指定文化財一覧表
- https://www.city.kashihara.nara.jp/soshiki/1058/gyomu/3/5/3670.html
最終更新日: 2026.09.27