旧平澤家住宅(松籟閣)とは

旧平澤家住宅(松籟閣)は、新潟県長岡市朝日にある昭和初期の酒造業の創業家の住宅で、平成30年(2018年)8月17日に国の重要文化財に指定された(文化庁)。読みは「きゅうひらさわけじゅうたく(しょうらいかく)」。

文化庁の記録では、主体部、応接室部、御母堂室部、寝室部、勝手室部からなり、附として表門1棟と石垣1基があわせて指定されている。指定番号は2680である。

和と洋を並べた重厚な外観

旧平澤家住宅(松籟閣)は、正面中央に入母屋造の正玄関をはじめとするさまざまな形式の屋根を重ねた主体部を構え、向かって左に和風意匠の御母堂室部、右に洋風の応接室部を並べた、重厚で変化に富んだ外観をもつ(文化庁)。

にいがた観光ナビによれば、朝日酒造の創立者の平澤興之助が昭和9年(1934年)までに数年をかけて完成させた住宅である。観光庁の多言語解説文によれば、本社の拡張のため解体せずに現在地へ曳家で移され、平成16年(2004年)の地震で大きな被害を受けたのち、会社の支援で修復された。

重要文化財としての価値

文化庁は、近代住宅の潮流を巧みに取り入れつつ優れた造形美をあらわしており、近代新潟の主要産業である酒造業の創業家による昭和初期の優れた住宅建築として高い価値を有するとしている。

銘木と組子、アール・デコの寝室

内部では座敷などの室内造作に多彩な銘木をふんだんに使い、各所を繊細な意匠の組子や彫刻欄間、蒔絵などで飾る(文化庁)。一方、洋風の寝室はアール・デコで瀟洒にまとめる。

見どころ

銘木を使った座敷の造作と組子や彫刻欄間、アール・デコの洋風寝室が見どころである(文化庁)。観光庁の解説によれば、正式な玄関脇の花頭窓には、名にちなむ松葉の意匠があしらわれている。

見学について

朝日酒造株式会社が所有する(文化庁)。にいがた観光ナビによれば、4月から11月の月・水・金・土曜日(祝日は休館)の11時から15時に無料で公開され、12月から3月は冬期休館となる。ゴールデンウィークともみじ祭りの期間中の土・日・祝日にはガイド付きの特別開館がある。JR信越本線の来迎寺駅から徒歩約15分。

Q&A

Q松籟閣はいつ建てられましたか?
A昭和初期で、にいがた観光ナビは昭和9年(1934年)までに完成したとしています。
Q誰の住宅でしたか?
A朝日酒造の創立者の住宅です(にいがた観光ナビ)。
Q内部の見どころは?
A銘木や組子、彫刻欄間で飾った座敷と、アール・デコの洋風寝室です(文化庁)。
Q見学できますか?
A4月から11月の月・水・金・土曜日の11時から15時に無料で公開されています(にいがた観光ナビ)。
Q旧平澤家住宅(松籟閣)が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A平成30年(2018年)8月17日です(文化庁)。

基本情報

名称旧平澤家住宅(松籟閣)(きゅうひらさわけじゅうたく(しょうらいかく))
所在地新潟県長岡市朝日字滝ノ下980番地1
指定区分重要文化財(建造物)
指定年平成30年(2018年)8月17日指定
員数1棟(附 表門1棟、石垣1基)
寸法主体部、応接室部、御母堂室部、寝室部、勝手室部からなる
所有者朝日酒造株式会社
公開状況4〜11月の月・水・金・土 11:00〜15:00、無料(にいがた観光ナビ)

参考文献

旧平澤家住宅(松籟閣)(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/00005129
松籟閣(にいがた観光ナビ)
https://niigata-kankou.or.jp/spot/44306
松籟閣(旧平澤家住宅)(観光庁 多言語解説文データベース)
https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R5-00065.html

最終更新日: 2026.10.21