屋敷の南東を区切る37メートルの塀

北方文化博物館新潟分館煉瓦塀は、新潟県新潟市中央区南浜通にある大正4年(1915年)建築の煉瓦造の塀で、平成12年(2000年)4月28日に登録有形文化財に登録された。

北方文化博物館新潟分館煉瓦塀は屋敷の南東部を区切っており、高さは約3メートル、全長は37メートルある。同じ年に建った表門・土蔵とともに、伊藤家が別邸の外まわりを固めた時期の工作物である。

外は煉瓦、内はモルタル

北方文化博物館新潟分館煉瓦塀の登録基準は「造形の規範となっているもの」である。外側は煉瓦の面をそのまま見せている。

内側はまったく趣が違う。バットレス(控え壁)のような控えと柱型を備えて全体をモルタルで塗り、柱型と柱型の間を扁平なアーチの形に仕上げている。

文化庁は北方文化博物館新潟分館煉瓦塀に、煉瓦造からコンクリート造へと移り変わる時期の様相がうかがえると評価している。表と裏でまったく違う仕上げを持つことが、その評価の手がかりになる。

表と裏を見比べる

北方文化博物館新潟分館煉瓦塀は片面だけで終わらせたくない。外側では煉瓦の並びと目地を、内側では等間隔に立つ柱型と、その間に連なる平たいアーチの列を見たい。

内側の控えは、高さ約3メートル、長さ37メートルの壁を倒れないように支える張り出しである。壁の厚みだけに頼らず、控えで自立させる構成が読み取れる。

同じ敷地の洋館は、昭和3年(1928年)頃に建てられ、外壁がモルタル塗である。大正4年の北方文化博物館新潟分館煉瓦塀の内側に塗られたモルタルと並べると、同じ材料が十数年の間をおいて屋敷に使われていることが分かる。

煉瓦塀の見学

北方文化博物館新潟分館煉瓦塀は屋敷の南東部にあり、洋館と同じ側に位置する。内側の柱型とアーチは、開館日に入館して敷地の中から見ることになる。

外側の煉瓦面をどこから見られるかは、周囲の状況を現地で確かめてほしい。敷地内での撮影は受付で確認したい。

Q&A

Q北方文化博物館新潟分館煉瓦塀はいつ造られましたか?
A大正4年(1915年)です。表門・土蔵と同じ年に建てられました。
Q北方文化博物館新潟分館煉瓦塀の大きさはどれくらいですか?
A高さ約3メートル、全長37メートルです。
Q北方文化博物館新潟分館煉瓦塀の内側はどうなっていますか?
A控えと柱型を備えたモルタル塗で、柱型の間が扁平なアーチの形になっています。外側は煉瓦を見せています。
Q北方文化博物館新潟分館煉瓦塀が登録された理由は何ですか?
A「造形の規範となっているもの」として登録されました。煉瓦造からコンクリート造へ移る時期の様相を示すと評価されています。
Q北方文化博物館新潟分館煉瓦塀はどこで見られますか?
A屋敷の南東部にあります。内側は開館日に入館して敷地内から見学します。

基本データ

名称北方文化博物館新潟分館煉瓦塀(ほっぽうぶんかはくぶつかんにいがたぶんかんれんがべい)
所在地新潟県新潟市中央区南浜通2-561-3
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成12年(2000年)4月28日登録
員数1棟
寸法煉瓦造、高さ約3メートル、延長37メートル
所有者一般財団法人北方文化博物館
公開状況敷地内は開館日に見学可

参考文献

国指定文化財等データベース 北方文化博物館新潟分館煉瓦塀(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001670
文化遺産オンライン 北方文化博物館新潟分館煉瓦塀
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/186400
北方文化博物館 新潟分館(公式サイト)
https://hoppou-bunka.com/niigatabranch/

最終更新日: 2026.09.17