入発電所とは

入発電所は、岡山県苫田郡鏡野町入の吉井川上流域にある大正9年(1920年)建設の水力発電所で、本館、水槽、鉄管路擁壁及び本館擁壁の3件が平成18年(2006年)10月18日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「いりはつでんしょ」。所有者は中国電力株式会社である。

文化庁の解説によれば、入発電所は備作電気株式会社が建設した水力発電所で、導水路の末端に水槽を築き、水槽から鉄管路で約30メートル西の本館へ水を落として発電する。本館は吉井川水系の発電所施設のなかで、現存する最古の本館建築とされる。

施設の構成と価値

本館は桁行15メートル、梁間12メートルの木造平屋建、切妻造、銅板葺で、小屋組をキングポストトラスとし、外装をモルタル塗りとする(文化庁)。

水槽は鉄筋コンクリート造で、本館に流れ込む発電用水の量を調節し、東側に余水吐を設ける。鉄管路の両脇と本館の北側・東側には、大小の玉石を練積みにした擁壁が築かれている(文化庁)。3件はいずれも「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。

見学について

入発電所は電力会社が所有する発電施設である。見学の可否や駐車場についての公的な案内は確認できなかった。施設内には立ち入らず、外から見る場合も周辺の案内に従いたい。所在地は鏡野町入字樋が峪964(本館、文化庁)。

参考文献

入発電所本館(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005918
入発電所水槽(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005917
入発電所鉄管路擁壁及び本館擁壁(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005919

最終更新日: 2026.10.06

基本情報

名称入発電所
所在地岡山県苫田郡鏡野町入字樋が峪964
所有者中国電力株式会社
指定登録有形文化財 3件
座標35.11222, 133.90004