野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂とは

野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂は、岡山県倉敷市児島味野にある明治41年(1908年)建設の木造平屋建で、平成12年(2000年)に登録有形文化財に登録された。有藇亭の南方に建つ、上客のための風呂棟である。

有藇亭とは片側を吹放ちにした渡り廊下でつながる。母屋から離した位置に湯殿だけを独立させ、屋根を架け、廊下で結ぶ。野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂は宿泊を伴う滞在を前提にした造りになっている。

屋根は寄棟造で瓦を葺き、軒先だけを銅板で葺く。建築面積は11平方メートル。湯殿と脱衣のためだけの、きわめて小さな建物である。

登録の理由と価値

野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂が登録有形文化財となったのは平成12年(2000年)、登録番号は33-0036である。登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」で、たい暇堂の建造物群の一棟として登録された。

小さいながら仕上げは丁寧である。庭に面した二方は腰を竹の詰打ちとし、壁は鼠漆喰に横縞を入れる。いずれも数寄屋造の手法で、茶席まわりの建物にふさわしい格好にまとめてある。

風呂という設備そのものが記録になっている点も見落とせない。明治後期の屋敷で、客のための湯殿を庭の中に独立して建てるという扱いが、有藇亭で過ごす時間の長さを示している。

見どころ

野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂を見るなら、庭側の腰まわりを近くから確かめたい。竹を隙間なく詰めて打った面は、少し離れると一枚の縞に見え、近づくと一本ずつの丸みが分かる。

壁の鼠漆喰に入れた横縞も、光の向きで見え方が変わる。灰色の面に薄い線が走るだけの表現で、装飾としては最小限に近い。

軒先の銅板は、経年で色が落ち着いている。瓦との継ぎ目に一本の細い線が入るので、屋根の輪郭を追うときの手がかりになる。

見学方法

野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂の内部は非公開で、立ち入ることはできない。有藇亭とともに庭の奥に位置するため、児島雛めぐりの期間でも近づけるとは限らない。

外観を見られる位置まで入れるかどうかは、その年の公開範囲による。事前に倉敷市児島支所または旧野﨑家住宅へ確認しておくと確実である。撮影の可否は現地の掲示に従うこと。敷地への行き方と公開の日程は、野﨑家別邸たい暇堂のページにまとめてある。

よくある質問

Q野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂は何のための建物ですか?
A上客のための風呂棟です。有藇亭の南方に建ち、片側吹放ちの渡り廊下で結ばれています。
Q野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂の大きさは?
A建築面積11平方メートルの木造平屋建です。寄棟造の瓦葺で、軒先だけを銅板で葺いています。
Q野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂の壁はどんな仕上げですか?
A庭側の二方は腰を竹の詰打ちとし、壁は鼠漆喰に横縞を入れた数寄屋風の仕上げです。
Q野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂はいつ建てられましたか?
A明治41年(1908年)です。有藇亭や清恬と同じ時期の建設にあたります。
Q野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂の登録番号は何番ですか?
A33-0036です。平成12年(2000年)4月28日に登録有形文化財となりました。

基本データ

名称野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂
所在地岡山県倉敷市児島味野1-8-34
指定区分登録有形文化財
指定年平成12年(2000年)登録
員数1棟
寸法建築面積11平方メートル
所有者ナイカイ塩業株式会社
公開状況通常非公開。児島雛めぐりの期間に公開される

参考文献

国指定文化財等データベース 野﨑家別邸たい暇堂有藇亭附属風呂(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00001634
野﨑家別邸たい暇堂 主屋ほか12棟(倉敷市 文化財保護課)
https://www.city.kurashiki.okayama.jp/culture/art/1007596/1007597/1011206/1007792/1007796.html
児島雛めぐり(倉敷市 児島支所 産業課)
https://www.city.kurashiki.okayama.jp/culture/tourism/1001881/1011764/1008061/1011533.html

最終更新日: 2026.09.13