銘苅家住宅とは
銘苅家住宅は、沖縄県島尻郡伊是名村伊是名にある明治39年(1906年)建築の上級民家の屋敷で、主屋とあさぎの2棟が昭和52年(1977年)6月27日に国の重要文化財に指定された。
読みは「めかるけじゅうたく」。伊是名島は、琉球王国第二尚氏王統の始祖・尚円王が生まれた島として知られ、文化庁の解説も「尚氏発祥の地と伝えられる」島と記す。いぜな島観光協会によれば、銘苅家は尚円王の叔父(父の弟)にあたる家系で、代々地頭職を務めた。文化庁は、この家が島の総地頭職を勤めたとしている。
沖縄観光コンベンションビューローの紹介では、銘苅家は王家に関わる祭祀や行事を担う立場にあり、島に住む王族の代表としてしばしば首里へ出向き、国王に謁見していた。銘苅家住宅は現在、伊是名村が所有している。
銘苅家住宅が重要文化財に指定された理由
文化庁の解説は、銘苅家住宅について、明治39年の建設で比較的新しいとしながら、沖縄民家の伝統的な形をよく保っていると評価する。戦災を免れたことも大きく、数少ない県内の民家のなかでも、とくに質がよく保存状態のよいものだという。主屋とあさぎ(離れ座敷)に加えて周囲の石牆(石積みの塀)も残り、格式ある上級民家の屋敷構えがよく分かるため、宅地を含めて指定された。石牆は附として1棟が指定に含まれる。
主屋は二つの棟がつながった形をとる。表側の「うふや」は桁行11.7メートル、梁間9.7メートルの寄棟造、本瓦葺で、南面と東西の両面に土庇を付ける。台所にあたる「とんぐわ」は桁行4.8メートル、梁間5.7メートルの寄棟造、本瓦葺で、東面でうふやに接続し、南北面と西面に土庇を付ける。
あさぎは桁行6.9メートル、梁間7.0メートルの寄棟造、本瓦葺で、南面と西面に土庇を付ける。文化庁が離れ座敷と説明する建物で、主屋とは別棟として建つ。
銘苅家住宅の見どころ
銘苅家住宅の屋敷に近づくと、まず目に入るのは石牆と門である。いぜな島観光協会は見どころとして、赤瓦葺きの母屋、ひんぷん、屋根付きの門、格式ある石垣を挙げている。石牆と門は、文化庁が屋敷構えの一部として評価した要素でもある。
門をくぐると、ひんぷん(目隠しの塀)が正面をさえぎり、その奥に赤瓦の大屋根が現れる。うふやは三方に土庇を回しているので、軒が深く張り出し、柱の列が日陰をつくる。軒下に立つと、強い日差しと雨をよける沖縄民家の工夫がよく分かる。
うふやの西側には、ひとまわり小さいとんぐわの屋根が続く。主屋の二つの棟とあさぎを合わせると、銘苅家住宅の敷地には寄棟造の赤瓦屋根が三つ並ぶ。それぞれの屋根の大きさと向きを見比べると、座敷・台所・離れという役割の違いが読み取りやすい。
銘苅家住宅の見学方法
いぜな島観光協会によれば、銘苅家住宅は午前9時から午後5時まで年中無休で見学でき、料金は無料である。敷地は無人で管理されており、案内人はいない。敷地の見学は自由だが、建物内部への立ち入りについては案内がないため、詳しく知りたい場合は伊是名村教育委員会(電話0980-45-2318)に問い合わせたい。撮影についても特段の案内はない。敷地の周辺に無料の駐車スペースがある。
伊是名島へは、沖縄本島北部の運天港(今帰仁村)からフェリーで渡る。観光協会の案内では、所要は約55分で1日2〜3便、大人の運賃は片道1,840円。那覇空港から運天港までは、沖縄自動車道を使って車で約1時間30分かかる。フェリーは天候で欠航や時刻変更があるので、当日の運航状況を確かめてから出かけたい。
島の玄関口の仲田港から銘苅家住宅までは、車で約5〜10分。島内ではレンタカーやレンタサイクルが使える。
Q&A
- 銘苅家住宅は見学できますか?料金と時間は?
- いぜな島観光協会によれば、午前9時から午後5時まで年中無休で、見学は無料です。敷地は無人管理で、案内人はいません。
- 銘苅家住宅はいつ建てられ、いつ重要文化財になりましたか?
- 文化庁のデータベースによれば明治39年(1906年)の建築で、昭和52年(1977年)6月27日に重要文化財に指定されました。
- 銘苅家住宅の指定にはどの建物が含まれますか?
- 主屋(うふやととんぐわ)とあさぎの2棟です。附として石牆1棟が含まれ、宅地も指定の範囲に入っています。
- 銘苅家住宅はどんな家の住まいでしたか?
- 尚円王の叔父にあたる家系と伝わる家で、代々地頭職を務めました。文化庁は、伊是名島の総地頭職を勤めた家としています。
- 銘苅家住宅へはどう行けばよいですか?
- 運天港からフェリーで約55分の伊是名島へ渡り、仲田港から車で約5〜10分です。那覇空港から運天港までは車で約1時間30分です。
基本情報
| 名称 | 銘苅家住宅(沖縄県島尻郡伊是名村)(めかるけじゅうたく) |
|---|---|
| 所在地 | 沖縄県島尻郡伊是名村字伊是名902番地 |
| 指定区分 | 重要文化財(建造物) |
| 指定年 | 昭和52年(1977年)6月27日 |
| 員数 | 2棟(主屋、あさぎ)。附 石牆1棟、宅地を含む |
| 寸法 | 主屋 うふや 桁行11.7m・梁間9.7m、とんぐわ 桁行4.8m・梁間5.7m/あさぎ 桁行6.9m・梁間7.0m |
| 所有者 | 伊是名村 |
| 公開状況 | 敷地は自由見学(午前9時から午後5時、年中無休、無料、無人管理) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁):銘苅家住宅(沖縄県島尻郡伊是名村) 主屋
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3670
- 国指定文化財等データベース(文化庁):銘苅家住宅(沖縄県島尻郡伊是名村) あさぎ
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/3671
- いぜな島観光協会:銘苅家住宅
- https://izena-kanko.jp/introduce/mekaruke/
- いぜな島観光協会:伊是名島へのアクセスガイド
- https://izena-kanko.jp/access/
- 沖縄観光情報WEBサイト おきなわ物語(沖縄観光コンベンションビューロー):銘苅家住宅
- https://www.okinawastory.jp/spot/30000049
最終更新日: 2026.10.03
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