沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプンとは

沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプンは、沖縄県沖縄市胡屋の沖縄こどもの国の園内にある大正13年(1924年)築造の石造の目隠し塀で、平成23年(2011年)7月25日に国の登録有形文化財に登録された。

久場家の屋敷にあったもので、昭和61年(1986年)にふるさと園へ移された。主屋より1年遅い移築である。沖縄の伝統的な屋敷構えに倣い、敷地の門口の正面、主屋の前方に立っている。登録番号は47-0077、所有者は沖縄市。

ヒンプンという塀の役割

ヒンプンは、沖縄の民家で門口と主屋の間に立てる独立した塀である。海洋博公園の解説によると、道から家の中が直接見えないようにする目隠しであると同時に、外から魔が入るのを防ぐまじないの意味を持ち、屋敷の内と外を仕切る役目も果たした。中国の塀風門の形式が沖縄で変化したものともいわれる。

門を入った人はヒンプンの左右どちらかを回り込んで前庭へ進む。沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプンも、門口から主屋を正面に見通せないよう、そのちょうど間をふさぐ位置にある。

登録の理由:粟石の大きな切石を積んだ典型

沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプンは、登録有形文化財の登録基準のうち「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁は、石造のヒンプンの典型であり、大きめの切石が重厚な印象を生んでいると評価している。

石材は港川産の粟石で、比較的大きく切り出した石を4段に積み上げている。目地を水平に通して積む布積で、高さ1.7メートル、幅4.6メートル、厚さは20センチほどしかない。背丈ほどの高さに対して板のように薄く、それでも4段の大きな石だけで自立している。

沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプンの見どころと見学方法

まずは門口の正面に立ち、高さ1.7メートルの石の面が主屋の座敷をどこまで隠すかを確かめたい。そこから塀に沿って回り込むと、視界が開けて前庭と主屋の正面が現れる。屋敷に入る人の動きをこの塀がどう導いていたかが、歩いてみるとよく分かる。

近づいたら、4段の石の段ごとに水平に通る目地と、一つひとつの石の大きさに目を向けたい。側面に回れば、厚さ20センチという薄さも見て取れる。沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプンは屋外に立っており、沖縄こどもの国の入園者は開園時間中に見学できる。撮影についての決まりは公式の案内に記載がないので、現地の掲示に従ってほしい。入園料や交通の案内は沖縄市立ふるさと園のページにまとめてある。

Q&A

Q沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプンとは何ですか?
A屋敷の門口と主屋の間に立つ石造の目隠し塀です。大正13年(1924年)の築造で、昭和61年(1986年)に沖縄こどもの国のふるさと園へ移されました。
Q沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプンは何の石でできていますか?
A港川産の粟石です。比較的大きく切り出した石を、目地を水平にそろえる布積で4段に積んでいます。
Q沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプンの大きさは?
A高さ1.7メートル、幅4.6メートル、厚さ20センチです。
Q沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプンはいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成23年(2011年)7月25日に、同じ屋敷の主屋や旧平田家住宅マチフールとともに登録されました。登録基準は「造形の規範となっているもの」です。
Q沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプンは自由に見学できますか?
A屋外にあり、沖縄こどもの国の開園時間中に入園者が見学できます。入園料は16歳以上1,000円、学生500円、15歳以下は無料です。

基本情報

名称沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプン
所在地沖縄県沖縄市胡屋5-831(沖縄こどもの国内)
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成23年(2011年)登録
員数1所
寸法高さ1.7m、幅4.6m、厚さ20cm
所有者沖縄市
公開状況沖縄こどもの国の開園時間中に見学可(入園料が必要)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁):沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプン
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008801
文化遺産オンライン:沖縄市立ふるさと園旧久場家住宅ヒンプン
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/213842
海洋博公園:沖縄の民家はここが違う
https://oki-park.jp/kaiyohaku/inst/80/83
沖縄こどもの国:営業時間・料金
https://www.okzm.jp/fee/

最終更新日: 2026.10.03