津嘉山酒造所とは
津嘉山酒造所(つかやましゅぞうしょ)は、沖縄県名護市大中にある泡盛の醸造所で、昭和3年(1928年)ごろに建てられた主屋と麹屋が平成21年(2009年)に「津嘉山酒造所施設」として国の重要文化財に指定され、敷地の庭園は令和3年(2021年)に「津嘉山酒造所庭園」として登録記念物に登録された。銘柄「國華(こっか)」の泡盛を、いまもこの建物で造り続けている。
文化庁の解説によると、津嘉山酒造所は昭和2年から3年にかけて現在地に施設を建て、そのころから泡盛の生産を始めたとみられる。主屋に残る板札から、設計は島袋純一、施工は金城徳三郎と分かっている。名護市の西南、旧名護町の市街地にある。
老朽化した建物は保存修理を受け、名護市観光協会によると、7年をかけた工事が平成29年(2017年)12月に終わり、あらためて工場見学が始まった。修理中も泡盛の製造は続けられていた。
津嘉山酒造所の敷地と歩き方
津嘉山酒造所の敷地はほぼ長方形で、南側の通りに面している。南辺の中央に正門を構え、周囲を塀で囲む。正門を入ると敷地の中央やや南寄りに主屋が建ち、その北に麹屋がある。主屋の南面中央からは内塀と門が南北に延びて、敷地を仕切っている。主屋の東側から南東にかけてが庭園である。
文化庁は、正門や門、外塀、内塀、南井戸といった工作物と庭園がよく残ることを挙げ、建物だけでなく宅地もあわせて保存を図るとしている。酒造所と住まいと庭が一つの屋敷にまとまった構成を、塀の内側を一巡りしながら確かめたい。主屋と麹屋の造り、庭園の意匠はそれぞれのページで扱っている。
津嘉山酒造所の見学方法
公式サイトによると、津嘉山酒造所の工場見学は午前10時から正午までと午後1時から午後4時30分までの受付で、閉場は午後5時である。年中無休で見学は無料、個人なら予約の電話は要らない。杜氏が案内し、試飲もできる。バス以上の団体は事前の予約を求めている。駐車場は普通車向けで、公式サイトでは20台程度、30台程度の2通りの表記がある。大型バスは通りに止めて歩いて入る。
場所は名護市街の中心部で、公式サイトはNTTドコモ名護支店の脇の道を入って20メートルほど左と案内している。信号のない一方通行の細い道なので、車で行く場合は進入の向きに注意したい。那覇方面からは沖縄自動車道の許田インターチェンジで降り、国道58号を経て名護市街へ向かう。飲酒を伴う試飲があるため、運転する人は試飲を控えること。
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁):津嘉山酒造所施設 主屋
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/00004359
- 国指定文化財等データベース(文化庁):津嘉山酒造所施設 麹屋
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/00004360
- 文化遺産オンライン:津嘉山酒造所庭園
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/551345
- 名護市:名護市にある指定文化財
- https://www.city.nago.okinawa.jp/about/cultural/
- 名護市観光協会:津嘉山酒造所
- https://nagomun.or.jp/facility/1969/
- 津嘉山酒造所(公式):津嘉山酒造所工場見学
- https://www.awamori-kokka.co.jp/hpgen/HPB/entries/5.html
最終更新日: 2026.10.03
基本情報
| 名称 | 津嘉山酒造所 |
|---|---|
| 所在地 | 沖縄県名護市大中1丁目14番6号 |
| 所有者 | 株式会社津嘉山酒造 |
| 指定 | 重要文化財 1件・登録記念物 1件 |
| 座標 | 26.59142, 127.98322 |