旧海野家住宅塀とは

旧海野家住宅塀は、大阪府泉大津市助松町にある昭和3年(1928年)頃の煉瓦造の塀で、平成29年(2017年)5月2日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「きゅううみのけじゅうたくへい」。

文化庁の記録では、煉瓦造で、総延長は31メートル。登録番号は27-0666である。

3つの部分からなる塀

旧海野家住宅塀は、敷地の西面を区切る外塀、外塀の中ほどから東へ延びる壁泉、前庭の東面に立つ垣根の3つの部分から成る(文化庁)。いずれも煉瓦を積み、モルタルを吹き付けて仕上げている。

外塀の面には半円アーチを浅く彫り窪めて連ね、そのあいだに柱型を浮かび上がらせる(文化庁、大阪文化財ナビ)。平らな壁でありながら、列柱の並ぶ回廊のように見せる工夫である。

壁泉は外塀から庭へ向かって延び、庭を間仕切る。平面が半円形の泉と、繰形をつけた開口部が特徴と大阪文化財ナビは解説する。前庭東面の垣根にもアーチが設けられている(文化庁)。

登録有形文化財としての価値

文化庁は旧海野家住宅塀を「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録した。解説は、列柱を思わせる外塀の意匠を特徴とし、半円状の壁泉、アーチをもつ垣根とともに敷地の景観を整えている点を評価している。

大阪文化財ナビは、アーチの連なりが遠近法の図のような奥行きを感じさせる効果を生んでいると指摘する。

見どころ

見どころは外塀の浅い彫り込みである。光が斜めに当たると、アーチの縁の陰影が一列に並び、柱型が立ち上がって見える。

主屋のテラスや2階の窓にもアーチが繰り返されており(大阪文化財ナビ)、旧海野家住宅塀のアーチは家の意匠を敷地の端まで延ばしたものになっている。

見学について

旧海野家住宅塀は個人の住宅の敷地を囲む塀で、敷地内には入れない(大阪文化財ナビ)。壁泉と前庭の垣根は敷地の内側にあり、ふだんは見ることができない。令和7年(2025年)12月6日の泉大津市の文化財公開展では、敷地内の庭園も会場として使われた(泉大津市教育委員会)。

Q&A

Q旧海野家住宅塀はどんな構造ですか?
A煉瓦造でモルタル吹付け仕上げ、総延長は31メートルです(文化庁)。
Q旧海野家住宅塀の見どころは何ですか?
A半円アーチを浅く彫り窪めて連ね、列柱のように見せた外塀の意匠です(文化庁、大阪文化財ナビ)。
Q旧海野家住宅塀の壁泉とは何ですか?
A外塀の中ほどから東へ延びて庭を仕切る壁で、平面半円形の泉と繰形付きの開口部をもちます(文化庁、大阪文化財ナビ)。
Q旧海野家住宅塀は見学できますか?
A個人の住宅の敷地のため立ち入れません。壁泉と垣根は敷地の内側にあり、通常は見られません。
Q旧海野家住宅塀が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成29年(2017年)5月2日です(文化庁)。

基本情報

名称旧海野家住宅塀(きゅううみのけじゅうたくへい)
所在地大阪府泉大津市助松町三丁目753-3
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成29年(2017年)5月2日登録
員数1棟
寸法煉瓦造、総延長31m
所有者個人
公開状況個人の住宅の敷地で非公開

参考文献

旧海野家住宅塀(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00011533
旧海野家住宅塀(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/289403
登録有形文化財(建造物)の登録について 平成28年(2016年)11月18日(文化庁)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/yukei_kenzobutsu/pdf/r1392281_24.pdf
旧海野家住宅主屋 噴水泉 塀(大阪文化財ナビ)
https://osaka-bunkazainavi.org/bunkazai/%E6%97%A7%E6%B5%B7%E9%87%8E%E5%AE%B6%E4%BD%8F%E5%AE%85%E4%B8%BB%E5%B1%8B%E3%80%80%E5%99%B4%E6%B0%B4%E6%B3%89%E3%80%80%E5%A1%80
文化財公開展 旧海野家住宅の公開を実施しました(泉大津市教育委員会)
https://izumiotsucity-edu.note.jp/n/n0d7a90ca13e5

最終更新日: 2026.11.06