川本家住宅店舗兼主屋とは

川本家住宅店舗兼主屋は、大阪府茨木市上泉町にある昭和3年(1928年)の商家の店舗兼主屋で、平成26年(2014年)4月25日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「かわもとけじゅうたくてんぽけんしゅおく」。

文化庁の記録では、木造2階建、瓦葺で、建築面積182平方メートル、平成17年(2005年)に改修を受けている。登録番号は27-0580である。

通りに東面する間口六間の町家

川本家住宅店舗兼主屋は、通りに東を向けて建つ間口六間の町家である(文化庁)。茨木市は間口を約11メートルとしている。

1階は通りに面した前半を広いミセとし、その奥の北寄りに座敷を置く。南寄りには表から奥へ抜ける通り土間が通り、その床に敷地奥の倉庫へ延びるトロッコのレールが今も残る(文化庁)。商品を店先から倉庫まで台車で運んだ、卸問屋の動線がそのまま建物に刻まれている。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、近世以来商工業の拠点として栄えた茨木の面影を伝えるとして、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で登録した。

茨木市は、商いの部屋であるミセの間、玄関から倉庫へ引き込んだトロッコレール、ツシ2階(中2階)から本2階へ移る途中の形を示す2階の構えを挙げ、上方の商家の伝統的な形式を発展させた貴重な住宅遺構としている。

見どころ

外から見るなら2階の正面を見上げたい。壁を黒漆喰で塗り、両端に袖壁を張り出している(文化庁)。茨木市の広報は、看板の文字の並びが今とは逆の町家として紹介しており、看板にも目を留めておきたい。

中に入れたときは、通り土間の床に目を落とすとよい。店先から奥へ向かうレールが、川本家住宅店舗兼主屋の性格をいちばんよく伝えている。

見学について

川本家住宅店舗兼主屋は個人が所有する住まいで、常時の公開は行われていない。茨木市は令和4年(2022年)の広報で、イベントスペースとして使われることもあると紹介している。外観は前の通りから見られる。内部に入れる催しの有無は、建物で営む福嶋屋の案内で確かめてほしい。

Q&A

Q川本家住宅店舗兼主屋はいつ建てられましたか?
A昭和3年(1928年)です(文化庁)。平成17年(2005年)に改修を受けています。
Q川本家住宅店舗兼主屋のトロッコレールとは何ですか?
A通り土間の床に残るレールで、敷地奥の倉庫まで延びています。商品を台車で運んだ跡です(文化庁、茨木市)。
Q川本家住宅店舗兼主屋の外観の特徴は?
A2階の正面を黒漆喰で塗り、両端に袖壁を設けています(文化庁)。
Q川本家住宅店舗兼主屋の中は見学できますか?
A常時の公開はありません。イベントスペースとして使われることがあるため、催しの際に入れる場合があります(茨木市)。
Q川本家住宅店舗兼主屋が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成26年(2014年)4月25日です(文化庁)。

基本情報

名称川本家住宅店舗兼主屋(かわもとけじゅうたくてんぽけんしゅおく)
所在地大阪府茨木市上泉町1167
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成26年(2014年)4月25日登録
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積182㎡
所有者個人
公開状況外観は通りから見学可(内部は常時公開なし)

参考文献

川本家住宅店舗兼主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00010004
川本家住宅店舗兼主屋(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/232431
文化財めぐり Vol.109 川本家住宅(広報いばらき 平成27年6月号、茨木市)
https://www.city.ibaraki.osaka.jp/koho/kohohtml/1506/06/21.html
特集 まちを歩けば歴史にあたる!(広報いばらき 2022年10月号、茨木市)
https://www.city.ibaraki.osaka.jp/koho/kohohtml/2210/10/01.html

最終更新日: 2026.11.06