上田家住宅(豊中市)とは
上田家住宅(豊中市)は、大阪府豊中市東豊中町の丘陵上の住宅地にある昭和初期の郊外住宅で、昭和8年(1933年)に建てられた主屋と物置、昭和15年(1940年)に建てられた離れの3棟が、平成24年(2012年)8月13日に国の登録有形文化財(建造物)に登録されている(文化庁)。読みは「うえだけじゅうたく」。
登録番号は主屋が27-0550、離れが27-0551、物置が27-0552で、3棟とも「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁データベースの所有者欄は空欄である。
東豊中の住宅地と上田家住宅
豊中市の広報紙によれば、上田家住宅のある東豊中町3丁目の深谷池の周辺は、昭和8年(1933年)から住宅地として造成された。当時としては非常に大きな規模の開発だったという。同じ小学校区の北部は戦前に開かれた住宅地、中部は高度経済成長期の団地で、市はこの一帯を豊中の住宅開発の歴史が詰まったまちと紹介している。
主屋と物置の建築年は、この造成の始まりと同じ昭和8年である(文化庁)。文化庁は物置の解説で「東豊中住宅地」という呼び方を用い、この住宅地での標準的な物置の形式を伝えるとしている。上田家住宅は、開発の初期に建った住まいの姿を、主屋から付属屋までまとめて残している例といえる。
3棟の配置
文化庁の解説によると、主屋は敷地の北寄りに建ち、南面に縁を廻らせて南の庭に向く。離れは主屋の東側に建ち、下階の主屋側に玄関を構える。物置は主屋の背面に置かれている。
主屋は東面の玄関脇に洋風の応接間を付けた切妻造の平屋で、昭和初期の和洋併置式の郊外住宅の典型とされる。離れは入母屋造の2階建で、下階を杉皮張の数寄屋風に、上階を出窓付きのサンルームに仕立て、平成6年(1994年)に増築を受けている。物置は片流れに招き屋根を付けた小さな建物で、便所を併せる。各棟の構造と見どころは、それぞれのページで扱っている。
見学とアクセス
見学の受け入れについて、公的な案内は確認できなかった。所有者が住まいとして使っている可能性もあるため、敷地には立ち入らず、道路から眺める範囲にとどめたい。
最寄りの鉄道駅は大阪モノレールの少路駅で、上田家住宅は駅の東南東、直線で約700メートルの位置にある(国土地理院の地名検索による概算)。周辺は戸建てが並ぶ静かな住宅地で、深谷池もすぐ近くにある。
参考文献
- 上田家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009341
- 上田家住宅離れ(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009342
- 上田家住宅物置(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009343
- 上田家住宅主屋(文化遺産オンライン)
- https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/206024
- 上田家住宅離れ(文化遺産オンライン)
- https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/239755
- 上田家住宅物置(文化遺産オンライン)
- https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/269366
- マチカネくんと歩くまちある記 第15回 東豊中小学校区(広報とよなか)
- https://www.city.toyonaka.osaka.jp/joho/shoukai/gaiyou/machiaruki.files/15.pdf
最終更新日: 2026.10.20
基本情報
| 名称 | 上田家住宅(豊中市) |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府豊中市東豊中町3-194 |
| 指定 | 登録有形文化財 3件 |
| 座標 | 34.80149, 135.48200 |