旧壺春堂醫院土蔵とは

旧壺春堂醫院土蔵は、埼玉県秩父郡皆野町皆野にある昭和9年(1934年)の医院の土蔵で、令和3年(2021年)2月4日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「きゅうこしゅんどういいんどぞう」。

文化庁の記録では、土蔵造2階建、瓦葺で、建築面積28平方メートル。昭和9年(1934年)の建築で、昭和38年(1963年)に現在地へ移築された。登録番号は11-0199である。

医療機器と家財を守った蔵

旧壺春堂醫院土蔵は、敷地の北西寄りに西を向いて建つ(文化庁)。南北に棟を通す2階建の切妻造で、屋根は桟瓦葺である。

内部は漆喰で仕上げ、医院の医療機器や家財を収めていた(文化庁)。昭和9年(1934年)に建てられ、昭和38年(1963年)に移築されて今の位置に収まった。移築前にどこに建っていたかは、確認できた資料には書かれていない。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、戸口や窓の掛子塗の仕事と北妻の鏝絵に触れ、主屋とともに地域の文化交流施設として景観に寄与しているとして、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」に登録した。

火事や湿気から中身を守る蔵の扉は、厚い土の戸を段状に塗り重ねて隙間をふさぐ。四段の段を刻んだ扉は、昭和初期の左官の手間のかけ方をよく見せている。

見どころ

戸口は四段の掛子塗の観音扉で、2階の両妻にも三段の掛子塗の窓を開ける(文化庁)。扉と窓で段の数が違うので、並べて見比べたい。

北の妻には扇をかたどった鏝絵が飾られている(文化庁)。左官が鏝で描いた漆喰の浮き彫りで、旧壺春堂醫院土蔵の見どころである。

見学について

旧壺春堂醫院土蔵は主屋の北西にあり、外観は敷地内から見ることになる。皆野町観光協会は壺春堂の見学に事前の連絡を求めている。土蔵の内部公開について公的な案内は確認できなかった。

Q&A

Q旧壺春堂醫院土蔵はいつ建てられましたか?
A昭和9年(1934年)の建築で、昭和38年(1963年)に移築されています(文化庁)。
Q旧壺春堂醫院土蔵には何が収められていましたか?
A医院の医療機器や家財が収められていました(文化庁)。
Q旧壺春堂醫院土蔵の見どころは?
A四段の掛子塗の観音扉、三段の掛子塗の窓、北の妻を飾る扇の鏝絵です(文化庁)。
Q旧壺春堂醫院土蔵の内部は見学できますか?
A内部公開について公的な案内は確認できませんでした。見学は壺春堂へ事前に連絡するよう案内されています(皆野町観光協会)。
Q旧壺春堂醫院土蔵が登録有形文化財になったのはいつですか?
A令和3年(2021年)2月4日です(文化庁)。

基本情報

名称旧壺春堂醫院土蔵(きゅうこしゅんどういいんどぞう)
所在地埼玉県秩父郡皆野町大字皆野字原1168-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年令和3年(2021年)2月4日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積28㎡
所有者不明(文化庁データベースに記載なし)
公開状況記念館として公開(金曜休み、事前連絡が必要)

参考文献

旧壺春堂醫院土蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013509
「壺春堂のご紹介」(皆野町観光協会)
https://www.minano.gr.jp/2023/08/29/12788/

最終更新日: 2026.10.20