宝厳寺五重塔とは
宝厳寺五重塔は、滋賀県長浜市早崎町、琵琶湖の竹生島にある宝厳寺の境内に立つ鎌倉時代後期の石造五重塔で、昭和29年(1954年)9月17日に重要文化財に指定された。読みは「ほうごんじごじゅうのとう」。寺では「五重石塔」と呼んでいる。
宝厳寺の公式サイトによれば、高さは247センチメートル、石材は滋賀郡の山中で採れる小松石である。境内には三重塔もあるが、こちらは石でつくられた小さな塔である。
重要文化財としての価値
文化庁の記録は、この塔を鎌倉時代後期(13世紀後半から14世紀前半)の石造五重塔としている。中世の石塔の形式をよく残し、竹生島の信仰の長さを石の形で伝える作例である。
寺の説明によれば、初重の塔身には四仏が彫られ、初重から上の屋根は、それぞれ一つ上の層の軸部と一つの石から彫り出されている。最上部に相輪を上げた姿で、寺はこの形式を鎌倉中期の石塔の特徴を示すものと紹介している。文化庁の年代(鎌倉後期)と寺の説明(鎌倉中期の特徴)には幅があり、ここでは文化庁の記録に従った。
五重の層は、地・水・火・風・空の五大をかたどったものといわれる(公式サイト)。
見どころ
宝厳寺五重塔の前に立ったら、まず最下段の塔身を見たい。四方に仏の姿が彫られていて、塔のまわりを一周すれば四仏を順に確かめられる。
次に、屋根の重なりを下から数えたい。屋根と、その上の層の軸部が一つの石で彫られているため、屋根の上に短い柱状の部分が載った単位が5段積み上がって見える。その上に相輪が立つ。
高さは247センチメートルと人の背丈を少し超える程度で、間近で石肌や彫りの深さまで見ることができる。屋根の軒の反りや、石の風化の具合にも目を向けたい。
見学方法
宝厳寺五重塔は竹生島の宝厳寺境内にあり、上陸後に境内を巡る順路の中で見ることができる。拝観・納経の時間は午前9時30分から午後4時30分で、観光船の運航時間に合わせている(宝厳寺公式サイト)。入島料のほかに、五重塔の個別の拝観料は示されていない。
石塔は屋外に立つ文化財なので、触れたり寄りかかったりしないようにしたい。島へ渡る船と入島料は竹生島宝厳寺のページにまとめてある。
Q&A
- 宝厳寺五重塔は木造の塔ですか?
- いいえ。高さ247センチメートルの石造五重塔で、寺では「五重石塔」と呼んでいます。境内にある三重塔とは別のものです。
- 宝厳寺五重塔はいつ造られましたか?
- 文化庁の記録では鎌倉時代後期です。寺は、塔の形式が鎌倉中期の石塔の特徴を示すと紹介しています。
- 宝厳寺五重塔が重要文化財に指定されたのはいつですか?
- 昭和29年(1954年)9月17日に重要文化財に指定されました。
- 宝厳寺五重塔の見どころは?
- 初重の塔身に彫られた四仏と、屋根とその上の層の軸部を一つの石から彫り出して5段に積んだ構成、頂部の相輪です。石材は滋賀郡の山中で採れる小松石です。
- 宝厳寺五重塔を見るのに料金はかかりますか?
- 入島料のほかに、五重塔の個別の拝観料は示されていません。拝観の時間は午前9時30分から午後4時30分です。
基本情報
| 名称 | 宝厳寺五重塔(ほうごんじごじゅうのとう) |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県長浜市早崎町(竹生島) |
| 指定区分 | 重要文化財(建造物) |
| 指定年 | 昭和29年(1954年)9月17日指定 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 石造五重塔、高さ247センチメートル(宝厳寺による) |
| 所有者 | 宝厳寺 |
| 公開状況 | 境内で見学可。拝観は午前9時30分から午後4時30分 |
参考文献
- 宝厳寺五重塔(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1524
- 宝厳寺探訪(五重石塔)(竹生島 宝厳寺)
- https://www.chikubushima.jp/precincts/precincts6.html
- 宝厳寺探訪(竹生島 宝厳寺)
- https://www.chikubushima.jp/precincts/
- アクセス(竹生島 宝厳寺)
- https://www.chikubushima.jp/access/
最終更新日: 2026.10.03