登拝は水から始まる

手水舎は、参拝者が拝礼に進む前に手と口をすすぐ場である。明治44年(1911年)の建立で、銅板葺の開放的な木造の建物。面積は約5.0平方メートルと小さい。清めの所作が、俗の地から赤神山の聖域へ移る節目となるよう配されている。

長い歴史を持つ小さな儀礼

手水、すなわち社頭で行う潔斎の所作は、周囲に建つほとんどのものに先立つ清めの儀礼である。専用の建物は、その儀礼に定まった、覆いのある場所を与える。手水舎は明治後期のもので、山上社域を整えていった一連の建設の一部をなす。令和元年(2019年)、歴史的景観への寄与により登録有形文化財となった。

見過ごしやすいもの

側面が開き、規模も控えめな手水舎は、急ぐ参拝者が意識せぬまま使う類の建物だ。それでも緑青を帯びた銅板の屋根と、丁寧に組まれた木の骨組みは、これを当社の登録建造物のうちに確かに位置づけている。長い石段の前、水盤で足を止めること。それが、登拝の全体が中心に据える小さな儀礼の間である。

Q&A

Q手水舎とは何のための建物ですか。
A参拝の前に手と口をすすいで身を清めるための建物です。
Qいつ建てられましたか。
A明治44年(1911年)の建立です。令和元年(2019年)に登録有形文化財となりました。
Qどのくらいの大きさですか。
A銅板葺の開放的な木造で、面積は約5.0平方メートルの小さな建物です。
Q登る前と後、どちらで使いますか。
A清めの儀礼は拝礼に進む前に行い、聖域へ入る節目となります。

基本情報

名称手水舎
所在地滋賀県東近江市小脇町2247
指定区分登録有形文化財(建造物)、令和元年(2019)9月10日登録、登録番号 25-433
登録基準国土の歴史的景観に寄与しているもの
年代明治44年(1911年)
構造及び形式等木造、銅板葺、面積5.0平方メートル
所有者宗教法人阿賀神社
参拝・公開赤神山の太郎坊宮阿賀神社境内。境内は参拝可。麓から742段の石段、中腹駐車場利用で短縮可。

参考文献

国指定文化財等データベース — 手水舎
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00012950
太郎坊宮阿賀神社 — 公式サイト
https://tarobo.sakura.ne.jp/
滋賀県観光情報 — 太郎坊宮(阿賀神社)
https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/1258/

最終更新日: 2026.07.05