竜潭寺庭園とは:井伊家の菩提寺の池泉庭園
竜潭寺庭園(りょうたんじていえん)は、静岡県浜松市浜名区引佐町井伊谷の龍潭寺にある池泉庭園で、昭和11年(1936年)に国の名勝に指定された。
龍潭寺は井伊家の菩提寺で、次郎法師(井伊直虎)ゆかりの寺として知られる。浜松市によると、庭園は本堂の北側の丘陵を利用して築かれている。国の指定名称は「竜潭寺庭園」だが、寺と浜松市は「龍潭寺」の字を使っている。
指定の理由:鶴亀を表した築山と石組
浜松市によると、竜潭寺庭園は築山の手前に東西に細長い池を置き、山の中央に守護石を据え、その右手(東)に石組で滝を表して池に向かう渓谷をつくっている。左右に仁王石、正面に礼拝石(坐禅石)を配し、池に沿って変化に富んだ石が並ぶ。築山全体で鶴と亀を表している。
作庭の時期について、浜松市は江戸時代中期の特色が見られるとする。一方、龍潭寺は小堀遠州の作で、江戸時代初期に本堂の北庭として築かれたと紹介している。池の形は心字池で、寺院庭園の代表的な庭だという。
龍潭寺によると、石には地元で産するチャート(通称「山石」)が使われ、明るく澄んだ庭になっている。
見どころ:本堂と客間からの眺め
浜松市は、竜潭寺庭園が本堂の北面から鑑賞するほか、東側の客間からの眺めも意識して設計され、庭の最奥(西)にある井伊家歴代の位牌を納めた御霊屋に視点が集まるよう構成されていると説明している。本堂から見た後に客間側へ回り、御霊屋へ視線が導かれる構図を確かめたい。
龍潭寺によると、春はさつき、秋はどうだんつつじの紅葉が庭を彩る。2026年は11月27日から29日に庭園の夜間特別公開(午後5時30分から午後8時30分)が予定されている。
竜潭寺庭園の見学方法
龍潭寺によると、拝観時間は午前9時から午後4時(午後4時30分閉門)、所要時間は約60分。拝観料は大人700円、小・中学生300円で、令和7年(2025年)10月に改定された。毎年8月15日と12月22日から27日は休観日で、臨時休観もある。
交通は、新東名高速道路の浜松いなさインターチェンジから国道257号を南へ約10分。バスは遠鉄バスの浜松駅15番乗り場から奥山行きに乗り、「神宮寺」で降りて徒歩約10分である。問い合わせは龍潭寺(053-542-0480)。
Q&A
- 竜潭寺庭園とは何ですか?
- 静岡県浜松市の龍潭寺にある池泉庭園で、昭和11年(1936年)に国の名勝に指定されました。
- 竜潭寺庭園は誰が作りましたか?
- 龍潭寺は小堀遠州の作と紹介しています。浜松市は江戸時代中期の特色が見られるとしています。
- 竜潭寺庭園の見どころは?
- 中央の守護石、左右の仁王石、正面の礼拝石と、築山全体で表した鶴亀です。庭の奥の井伊家の御霊屋に視点が集まる構成になっています。
- 竜潭寺庭園の拝観料と時間は?
- 拝観料は大人700円、小・中学生300円です。拝観時間は午前9時から午後4時(午後4時30分閉門)です。
- 竜潭寺と龍潭寺は同じですか?
- 同じ寺です。国の指定名称は「竜潭寺庭園」ですが、寺と浜松市は「龍潭寺」の字を使っています。
基本情報
| 名称 | 竜潭寺庭園(りょうたんじていえん) |
|---|---|
| 所在地 | 静岡県浜松市浜名区引佐町井伊谷1989(龍潭寺) |
| 指定区分 | 名勝 |
| 指定年 | 昭和11年(1936年)9月3日指定 |
| 員数 | 1件 |
| 寸法 | 文化庁データベースに面積の記載なし |
| 所有者 | 文化庁データベースに記載なし |
| 公開状況 | 午前9時から午後4時、大人700円 |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「竜潭寺庭園」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/1341
- 文化遺産オンライン「竜潭寺庭園」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/205473
- 浜松市「龍潭寺庭園」
- https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/bunkazai/shitei/inasa/inasa/ryotanji.html
- 龍潭寺「庭園」
- https://www.ryotanji.com/annai/teien.html
- 龍潭寺「拝観案内」
- https://www.ryotanji.com/annai/index.html
- 龍潭寺「交通・駐車場案内」
- https://www.ryotanji.com/annai/access.html
最終更新日: 2026.09.27