青木家住宅土塀とは

青木家住宅土塀は、徳島県美馬市美馬町にある大正4年(1915年)築造の土塀で、平成10年(1998年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「あおきけじゅうたくどべい」。青木家住宅の屋敷の北側と東側の境を仕切る。

延長は44メートル。北側は道路に面し、その途中に四脚門が開く。美馬市は、屋敷を囲む塀の高さを約2メートルと紹介している。文化庁のデータベースでは、青木家住宅土塀の員数は1棟と数えられている。

青木家住宅土塀が登録された理由

青木家住宅土塀は平成10年(1998年)10月9日に登録された。登録番号は36-0016、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

文化庁の解説は、道路側の頂部の納まりを挙げ、意匠に特段の工夫がほどこされていると評価する。屋敷を囲う境の塀は、ふつう建物ほど手をかけられない。青木家住宅土塀は、道路から見られる面に建物と同じだけの注意を払った例として登録されている。

青木家住宅土塀の内側には主屋と庭があり、北側の道路沿いには四脚門と土蔵2棟が並ぶ。塀と門と蔵が一続きになって、屋敷の北の外構えをつくっている。

青木家住宅土塀の見どころ:石積み・控え壁・煉瓦の頂部

青木家住宅土塀は上下で造りが分かれる。下方は石積みで、その上に土の塀が立つ。上の部分には、屋敷側に約1間(約1.8メートル)おきに控え壁が付く。塀を内側から支える控え壁を、道路側には出さず屋敷の内側に並べている。

仕上げも面によって変わる。道路側は漆喰仕上げ、東側はモルタル仕上げとされる。人通りのある北の道路側を白い漆喰で整え、東側はより実用的な仕上げにとどめた。

最も目を引くのは道路側の頂部である。斜めに並べた煉瓦の上に笠木を置く。煉瓦の小口が斜めに連なって、白い壁の上端に細かな刻みの帯ができる。伝統的な土塀の頂部に煉瓦を取り入れたところに、大正期に築かれた青木家住宅土塀の新しさがある。

青木家住宅土塀を見学するには

青木家住宅土塀の北側は道路に面しており、外から見られる。漆喰の壁面と、頂部の斜めに並ぶ煉瓦は、道路側からがいちばん分かりやすい。塀の下の石積みにも目を向けたい。

屋敷側に並ぶ控え壁と、東側のモルタル仕上げを確かめるには、敷地に入る必要がある。青木家住宅は美馬市の施設で、内部の見学や利用は美馬市教育委員会の地域学習推進課への事前の問い合わせが必要になる(2026年10月1日確認)。

Q&A

Q青木家住宅土塀はどこにありますか。
A青木家住宅土塀は青木家住宅の屋敷の北側(道路側)と東側の境に築かれています。延長は44メートルで、北側の途中に四脚門があります。
Q青木家住宅土塀はどんな造りですか。
A青木家住宅土塀は下方を石積みとし、上方には屋敷側に約1間おきの控え壁を付けた土塀です。道路側は漆喰、東側はモルタルで仕上げています。
Q青木家住宅土塀の頂部の煉瓦とは何ですか。
A青木家住宅土塀の道路側の頂部では、斜めに並べた煉瓦の上に笠木を置いています。文化庁はこの部分を、意匠に特段の工夫がほどこされた箇所と評価しています。
Q青木家住宅土塀は外から見られますか。
A青木家住宅土塀の北側は道路に面しているため、漆喰の壁面と頂部の煉瓦は外から見られます。屋敷側の控え壁や東側の仕上げを見るには、美馬市教育委員会の地域学習推進課へ事前に問い合わせて敷地に入る必要があります。
Q青木家住宅土塀はいつ登録有形文化財になりましたか。
A青木家住宅土塀は平成10年(1998年)10月9日に登録有形文化財に登録されました。登録番号は36-0016で、大正4年(1915年)の築造とされます。

基本情報

名称青木家住宅土塀
所在地徳島県美馬市美馬町字宮前225
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成10年(1998年)登録
員数1棟
寸法土塀、延長44m
所有者美馬市
公開状況北側の道路から見られる

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)青木家住宅土塀
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000913
文化遺産オンライン 青木家住宅土塀
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/216310
美馬市観光サイト 青木家住宅(あおきけじゅうたく)〔国登録有形文化財〕
https://www.city.mima.lg.jp/kanko/map/list/4050.html
美馬市観光サイト 青木家住宅
https://www.city.mima.lg.jp/kanko/map/list/11530.html

最終更新日: 2026.10.01