下野谷遺跡とは:武蔵野台地の縄文の大集落

下野谷遺跡(したのやいせき)は、東京都西東京市東伏見にある縄文時代中期(約4,000〜5,000年前)の環状集落の遺跡で、平成27年(2015年)に国の史跡に指定された。

文化庁の解説によると、下野谷遺跡は土坑群・竪穴建物群・掘立柱建物群からなる直径150メートルの大規模な環状集落である。文化庁のデータベースは指定面積を14,721.79平方メートルとしている。

指定の理由:首都圏で他に例のない良好な保存

集落の中央部には、墓と考えられる土坑群が東西70メートル、南北50メートルの範囲に密集し、それを取り囲むように竪穴建物群が環状に並ぶ。掘立柱建物群は集落の西側に、土坑群と竪穴建物群に挟まれて細長い半円形に配置される。

谷を挟んだ東側にはほぼ同時期の環状集落があり、文化庁は両者が密接な関係をもつ双環状集落になると考えている。武蔵野台地と多摩丘陵の環状集落群は八ヶ岳南麓に次ぐ密集度をもち、その中で下野谷遺跡は規模・内容ともに傑出し、遺存状態もきわめて良好である。文化庁は、開発の著しい首都圏でこれほど保存状態のよい環状集落は他に例をみないと評価している。

西東京市によると、土器から分かる集落の継続期間は約1,000年と長く、石神井川流域の拠点となる集落だったと考えられている。

見どころ:下野谷遺跡公園

遺跡の一部は下野谷遺跡公園として整備されている。地表に目立つ遺構はないが、直径150メートルの環の広がりを意識して歩くと、住居が墓域を囲んでいた集落の姿を思い描きやすい。

西東京市によると、公園では毎年秋に「縄文の森の秋まつり」が開かれるなど、市民協働の普及活動が盛んである。

下野谷遺跡の見学方法

下野谷遺跡は屋外の史跡で、公園部分は自由に見学できる。料金の定めはない。所在地は西東京市東伏見六丁目で、問い合わせは西東京市地域学習推進課(042-420-2831)である。

Q&A

Q下野谷遺跡とは何ですか?
A東京都西東京市にある縄文時代中期の環状集落の遺跡で、平成27年(2015年)に国の史跡に指定されました。
Q下野谷遺跡の規模は?
A直径150メートルの大規模な環状集落で、中央に墓と考えられる土坑群が密集しています。
Q下野谷遺跡が評価されたのはなぜですか?
A開発の著しい首都圏で、これほど保存状態のよい環状集落は他に例がないとされたためです。
Q双環状集落とは何ですか?
A谷を挟んだ東側にほぼ同時期の環状集落があり、両者が密接な関係をもつと考えられることから、そう呼ばれます。
Q下野谷遺跡は見学できますか?
A下野谷遺跡公園として整備されており、自由に見学できます。

基本情報

名称下野谷遺跡(したのやいせき)
所在地東京都西東京市東伏見六丁目
指定区分史跡
指定年平成27年(2015年)3月10日指定
員数1件
寸法指定面積14,721.79平方メートル、環状集落は直径150メートル
所有者文化庁データベースに記載なし
公開状況下野谷遺跡公園として見学自由

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「下野谷遺跡」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/00003888
文化遺産オンライン「下野谷遺跡」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/293139
西東京市「国指定史跡 下野谷遺跡」
https://www.city.nishitokyo.lg.jp/enjoy/rekishi_bunka/bunkazai/kunishitei/sitanoyaiseki.html

最終更新日: 2026.09.27