総延長91メートルの赤みを帯びた塀
土塀は、長屋門の南妻から始まり、敷地の南面と西面に沿って角で折れ曲がりながら延びる。総延長は91メートル。高さは約2メートルで、屋根は桟瓦葺、軒下を漆喰塗とする。年代は大正後期、1919年から1926年の間。
注目すべきは色である。塀は土壁で、弁柄色に染めた骨材を吹き付けるため、全長にわたって赤みを帯びる。弁柄は日本の伝統的な塗料に用いられる酸化鉄の赤である。腰は砂岩質の切石を二段に重ね、基礎には地元で採れる青石を積む。土、砂岩、地元の青石が、街路に向けてこの長い塀に落ち着いた意図ある表情を与えている。
登録の理由
土塀は平成24年(2012年)、敷地内の他の建造物とともに国の登録有形文化財となった。基準は歴史的景観への寄与である。登録された要素の中で、通行人が最初に出会うのがこの塀である。二面に沿って敷地の公共の縁を成しているからである。その伝統的な彩色と石積みが、境界において敷地全体をまとめ、来訪者が門に至る前に全体の調子を整えている。
見どころ
塀に沿って歩き、層として読むとよい。基礎の青緑の地元の石、その上の二段の砂岩、そして赤みを帯びた土の面と瓦の笠である。弁柄の赤は控えめで、低い光の中ではより温かく見え、敷地に独特の街路の存在感を与えている。塀をたどって表門へ向かうのが、訪問を始める自然な道筋である。
よくある質問
- 塀の長さはどのくらいですか。
- 総延長91メートルで、敷地の南面と西面に沿って角で折れ曲がりながら延びます。
- なぜ赤みを帯びているのですか。
- 土壁に、弁柄で染めた骨材を吹き付けているためです。弁柄は伝統的な日本の塗料に用いられる酸化鉄の赤です。
- 基礎は何でできていますか。
- 腰は砂岩質の切石を二段に重ね、基礎には地元で採れる青石を積んでいます。
- いつ建てられましたか。
- 大正後期、1919年から1926年の間です。平成24年(2012年)に登録有形文化財となりました。
- 外から見られますか。
- 見られます。塀は二面で敷地の公共の境界を成すため、入る前に街路から見られます。
基本情報
| 名称 | 旧松井家別邸(がんこ六三園)土塀 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県和歌山市堀止西1-3-22 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(登録番号 30-0169) |
| 登録年月日 | 平成24年(2012年)8月13日 |
| 年代 | 大正後期(1919〜1926年) |
| 構造 | 土塀、桟瓦葺、高さ約2メートル、砂岩切石の腰・地元産青石の基礎、総延長91メートル |
| 員数 | 1棟 |
| 公開状況 | 南面・西面の公共境界を成し、街路から見学可。敷地内は要予約、最新情報は公式サイトで確認 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009368
- わかやまの文化財「旧松井家別邸(がんこ六三園)」
- https://wakayama-bunkazai.jp/bunkazai/bunkazai_558/
- 六三園(ウィキペディア)
- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E4%B8%89%E5%9C%92
最終更新日: 2026.06.25