楠本家住宅離座敷とは

楠本家住宅離座敷は、和歌山県橋本市清水の楠本家住宅で主屋の南に建つ明治前期の木造平屋建の座敷棟で、平成17年(2005年)に登録有形文化財に登録された。読みは「くすもとけじゅうたくはなれざしき」。

楠本家住宅離座敷の平面は、6畳、床の間付きの8畳、6畳の3室をL字形に組んだものである。東・北・西の3面には縁を廻す。建築面積は68㎡で、旧高野街道に面した主屋の背後、屋敷の中ほどに位置する。

楠本家住宅離座敷が登録された理由

楠本家住宅離座敷の登録基準は「造形の規範となっているもの」である。文化庁は、外部では軒裏を塗り込めた丁寧なつくりを、内部では吟味した良材を用いた上質なつくりを評価している。

軒裏の塗り込めは、街道側の主屋にも、裏の小路側の納屋にも見られる仕上げである。客を迎える座敷棟にも同じ手間をかけている点に、屋敷全体を同じ水準で仕上げようとした楠本家の考えがうかがえる。

楠本家住宅離座敷の見どころ

楠本家住宅離座敷で目を引くのは屋根である。L字形の平面に一つの屋根を架けているため、三つの端部がそれぞれ別の形で納められている。主屋に向いた北の端は入母屋造、南の端は寄棟造、東の端は切妻造である。

平面を折り曲げると屋根の端が増え、それぞれをどう納めるかに工夫が要る。楠本家住宅離座敷では、主屋に向く北の端を入母屋とし、残る二つを寄棟と切妻にして、向きごとに端の形を変えている。外から屋根を見る機会があれば、三つの端を順に確かめたい。

内部の3室のうち、床の間を備えるのは8畳の1室だけである。縁は南を除く3面に廻り、座敷の外まわりを囲んでいる。

楠本家住宅離座敷の見学

楠本家住宅離座敷は個人の住まいの一部で、内部は公開されていない。主屋の背後に建つため、旧高野街道からはほとんど見えないと考えておきたい。

敷地の内へは入らず、写真も道からの外観にとどめてほしい。屋敷の配置と行き方は、楠本家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q楠本家住宅離座敷はいつ建てられましたか?
A明治前期の建築です。平成17年(2005年)7月12日に登録有形文化財に登録されました。
Q楠本家住宅離座敷の間取りはどうなっていますか?
A6畳、床の間付きの8畳、6畳の3室をL字形に配し、東・北・西の3面に縁を廻しています。
Q楠本家住宅離座敷の屋根の特徴は?
A端部ごとに形が違い、主屋側の北の端を入母屋造、南の端を寄棟造、東の端を切妻造に納めています。
Q楠本家住宅離座敷はなぜ登録有形文化財になったのですか?
A「造形の規範となっているもの」として登録されました。軒裏を塗り込めた外部の丁寧なつくりと、良材を用いた内部の上質なつくりが評価されています。
Q楠本家住宅離座敷は見学できますか?
A個人の住まいの一部のため非公開です。主屋の背後に建っているので、道からもほとんど見えません。

基本情報

名称楠本家住宅離座敷
所在地和歌山県橋本市清水123
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年2005年7月12日(平成17年)登録
員数1棟
寸法建築面積68㎡
所有者個人
公開状況非公開(個人の住宅)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)楠本家住宅離座敷
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004813
文化遺産オンライン 楠本家住宅離座敷
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/184723
わかやまの文化財(和歌山県教育庁生涯学習局文化遺産課)楠本家住宅
https://wakayama-bunkazai.jp/bunkazai/bunkazai-spot-407/

最終更新日: 2026.10.10