旧岩国税務署とは

旧岩国税務署は、山口県岩国市岩国3丁目に大正14年(1925年)に建てられた木造2階建の税務署庁舎で、平成12年(2000年)2月15日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「きゅういわくにぜいむしょ」。

文化庁の記録では、木造2階建、瓦葺、建築面積202平方メートル。登録番号は35-0033、所有者は株式会社藤本酒造である(岩国市)。

税務署の庁舎として

岩国市によれば、岩国税務署は明治18年(1885年)に租税検査員派出所として発足した。この建物は、横山地区から現在地に移された税務署の新庁舎である。

文化庁によれば、建物は西岩国駅から岩国の市街に入る入口に建つ。設計は税務監督局技手の田中俊郎と伝えられ(文化庁)、岩国市は、当時の官庁営繕組織の設計による地方公共建築の一端がうかがえるとしている。

登録有形文化財としての価値

旧岩国税務署は「造形の規範となっているもの」として登録された。文化庁の解説は、間口10間半の総2階建で、正面中央に玄関を置き、左右の端部を薄く張り出して切妻を見せるルネサンス様式的な建築構成をとるとしている。

岩国市は、関東大震災(1923年)後の大正末から昭和の初めに多く建てられた、人造石やモルタルで外装した洋風建築で、山口県内に現存する戦前の税務署建築の唯一のものといわれるとしている。

見どころ

玄関を中心に左右対称に構成し、両翼を薄く張り出して切妻屋根を載せた正面が見どころである(岩国市)。外壁はモルタル塗りで、木造ながら洋風の庁舎の姿をつくっている(文化庁)。

見学について

旧岩国税務署は民間の所有で、内部公開についての案内は見当たらない。外観は道路から見ることになるので、所有者の妨げにならないよう配慮したい。

所在地は岩国市岩国3-13-9。問い合わせ先は岩国市教育委員会文化財保護課(電話0827-28-5353)。

Q&A

Q旧岩国税務署はいつ建てられましたか?
A大正14年(1925年)です(文化庁)。
Q旧岩国税務署の設計者は?
A税務監督局技手の田中俊郎と伝えられています(文化庁・岩国市)。
Q旧岩国税務署の外観の特徴は?
A正面中央に玄関を置いて左右対称とし、両端を薄く張り出して切妻を見せるルネサンス様式的な構成です(文化庁)。
Q旧岩国税務署は見学できますか?
A民間の所有で、内部公開の案内は見当たりません。外観は道路から見られます。
Q旧岩国税務署が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成12年(2000年)2月15日です。

基本情報

名称旧岩国税務署(きゅういわくにぜいむしょ)
所在地山口県岩国市岩国3-13-9
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成12年(2000年)2月15日登録
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積202平方メートル
所有者株式会社藤本酒造
公開状況民間所有(内部公開の案内なし)

参考文献

旧岩国税務署(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00001533
旧岩国税務署(いわくに文化財探訪・岩国市)
https://iwakuni-bunkazai.jp/bunkazai/%E6%97%A7%E5%B2%A9%E5%9B%BD%E7%A8%8E%E5%8B%99%E7%BD%B2/

最終更新日: 2026.10.14